マット塗装のSL63AMG、コーティング施工の紹介【千代田区】
Contents
メルセデスベンツSL63AMGにマット塗装コーティングを施工しました
千代田区のメルセデスベンツSL63AMGがご入庫いたしました。
高級車やスーパーカーに多く用いられている「マット塗装」のお車です。
お電話で、
「キレイにしておきたい。マット塗装に施工できるコーティングをしたい」
と伺いました。
弊店では、マット塗装のお車に「マット塗装専用コーティング」を施工しておりますのでご安心してお車をお預けいただけます。
お話しをお伺いすると、
- 特殊なボディカラーなのでどんなコーティングが良いのか分からない
- 屋内保管であること
- たまに洗車する程度
ということがわかりました。
あとは実車を拝見させていただき打ち合わせさせていただくこととなりました。
メルセデスベンツSL63AMGのコンディション
お引き取り当日、お客様のご指定場所に積載車でうかがいました。
「汚れ具合はどんな感じだろう」
「固着したシミや汚れがどれだけあるのだろう」
「どんな感じのお客様だろうか」
などと思いながらご指定の時間になるまで積載車で待機しておりました。
お仕事を抜け出して出てきていただいたようであまり時間がない様子。
メルセデスベンツSL63AMGを拝見させていただき、ひとまず外装のチェック。
「やっぱりSLのAMGだけにキレイにお乗りになられている」
第一印象で思いました。内装も上品な白で、汚れやシミが無い綺麗な状態。
お客様の愛車に対する想いと、大切に扱っているのが充分理解できました。
施工工房に到着
雨が降っておりましたので、塗装表面のコンディションが良くわかりません。一度表面の水滴を取り除いて塗装状態を確認しました。
まず積載車に載せたところで目線に入ってきたマフラーエンド。
当たり前ですが黒ずんだ汚れが付着しています。
右側のマフラーエンド。このあたりはスッキリ汚れを落としてピカピカにします。
全体的に薄っすらとシミが付着しておりました。重症なものが無く、普段のお手入れが行き届いた車でした。
窓ガラス、ガラスサンルーフにもビッシリとシミが付着。
シミが写真にうまく写るか不安でしたが、雨の水滴をサッと拭き取るとフワーっと浮かび上がってきます。
トランクのリヤウィングの手前部分の塗装表面です。薄っすらとシミがついている状態です。
このまま放置していると、このシミの上に雨なり水道水が重なり、乾燥し、またシミをつくり、その後取れにくい固着したシミに成長してしまいます。
場合によっては塗装表面に食い込み、いわゆる「ウォータースポット」を形成し、クレーターのような跡を作ってしまいます。
コーティングすることで塗装を保護し、汚れが固着するのを遅延させること重要です。
次に天井を見てみましょう。
こちらのメルセデスベンツSL63AMGはルーフがガラスになっています。
最近のメルセデスベンツはルーフがガラスでできているのを良く目にしますが、これが中々のくせ者で、シミがつきやすく、洗車してもスッキリしません。
下側半分をサーっと拭いてみて撮影しました。
特殊なライトで塗装表面やガラス表面を照らしていますので、普段よりもより見やすくなっています。写真はフロントガラスとガラスルーフの間のところを撮影しています。
リヤガラスとCピラーの間を撮影しました。
SLやSLCによく見られるのですが、リヤガラス脇の黒いツヤ有りのパネル。
このパネル、キズが入りやすく、退色や色剥げ、劣化によるヒビが入っているものがあります。
せっかくコーティングでお預かりしておりますので、表面を整えてコーティングを塗布します。
今回は、マット塗装専用コーティングと、窓ガラスコーティングも承りましたのでシミをスッキリ除去いたします。
・マット塗装専用コーティング ・窓ガラスコーティング ・撥水加工対応ワイパー交換 このSL63AMG、純正マット塗装で、通常のお車とは塗装が異なるために、そう簡単には水アカを落とすことができません。 マット塗装(艶消し塗装)と言われる塗装は、あえて艶が出ないように、表面を凸凹させている塗装になります。 この塗装表面の凸凹を無くしてしまうと光が乱反射せずに艶が出てしまうため、塗装下地を整える研磨機(ポリッシャー)を使うことができないのです。 マット塗装を所有した人だけが感じる悩みは「汚れがつきやすく、しかも落としにくい」ところ。 マット塗装は、塗装表面がザラザラしていて、凹凸があるのでどうしても汚れが詰まりやすいんです。 大気中の砂埃や、大気中の排気ガスの塵などが凹凸の目の中に入り込んで取りにくいんですね。 しかも、手垢(油分)もつきやすく、ボンネットやドアを触ると指の跡がしっかり残ってしまいます。 マット塗装の車のオーナーは、マメに洗車ができる人でないと中々厳しい部分があります。 付いてしまった汚れはどうしたら良いのでしょうか。 結論から申し上げますと“汚れに合わせたケミカルを使う”ことになります。 通常の塗装ですと、薄い傷や頑固な水アカはコンパウンド(研磨剤)を使って簡単に落とすことができます。 しかし、マット塗装は「コンパウンドが使えない」のです。 強い力で塗装面を擦って汚れを落とそうとすると、その部分だけ艶がでてしまい、塗装面にムラができてしまいます。 また、コンパウンドを使ってしまうと、塗装表演の凹凸が消えてマット感が無くなり、これもまた艶が出てしまう原因となります。 コンパウンドを使ったところだけ普通の塗装のようにツヤツヤになってしまいますのであの柔らかな薄っすらとしたやさしい輝きが無くなってしまうのです。 艶消しの部分はしっとりとしたツヤに、艶のあるところはしっかりとツヤがあるようにメリハリをつけます。 マット塗装の輝きの理想はこんな感じです。 プレスラインを控えめに際立たせ、重厚感を感じさせる輝き。美しい。 AMGのブレーキキャリパーは赤色がお馴染みですが、今回のお車はAMGカーボンセラミックブレーキのゴールド(オレンジ)のキャリパーが装着されています。 高負荷走行にも耐えられる高性能ブレーキ。 見た目もかなり良いアクセントになっています。 エンジンルームにもカーボンカバーがついています。AMGのロゴも入ってAMGエンジンであることを主張しています。 エンジンを組み上げた人のサイン入り。 アルミホイールもマット塗装で、鍛造のAMGクロススポークアルミが装着されています。 マット塗装のボディは研磨(磨き)できませんが、磨けるところは磨いて表面を整えました。 テールは細かい小傷がありましたのでスッキリさせました。 マフラーエンドも黒い汚れを落とし、本来の輝きを取り戻しました。 テールレンズの中にも「Mercedes-Benz」のロゴが入ります。 ドアミラーもカーボンエクステリア。 フロントのリップ、リヤウィング、サイドステップも同じカーボンエクステリアになっています。 あ、先ほどのエンジンカバーもカーボンでした。 ご入庫された時のあのシミが消えたかどうか、見た目はOKですが、実際に水に濡らして確かめてみます。 蒸留水や精製水をスプレーに入れ、トランクに噴霧します。 ところで、なぜ、蒸留水や精製水なのかお判りになりますでしょうか? あくまで念の為ですが、水道水と蒸留水では、同じ透明な水でも、含まれる成分が異なるからです。 ボディに付着するシミは水道水や、井戸水が乾いた時に付きやすく、その原因は水の中のミネラル成分です。確かめる時に濡らす水も、シミになりにくく、汚れを吸収する蒸留水や精製水を使うのです。 話がそれましたが、ではトランクに噴霧。 柔かいマイクロファイバークロスでサッと拭き取ります。 どうでしょう?入庫した時のようなシミは無くなりました。 ボディだけでなく、天井のガラスルーフにも同じく噴霧して確かめます。 マイクロファイバークロスでサッと拭き取ります。 シミが浮き上がってきません。スッキリです。 ボンネットも同じように噴霧して、、、 噴霧する水の量が多すぎました。垂れてしまった。。。 サッと拭き上げます。 スッキリしています。 塗装表面のシミや汚れが除去され、コーティングで保護されて、マット塗装に最適な輝き、ツヤに仕上がりました。 運転席ドアを開けてみます。 サイドステップには光るAMGプレート。 ボタン一つでガラスの濃淡を選択できる、 「マジックスカイコントロールパノラミックバリオルーフ」が装備されています。 オープンカーには欠かせないエアスカーフ。 いかがでしょうか。 深みのある輝きになりました。 マット塗装らしい発色も表現できているかと思います。 このたびは千代田区よりご入庫くださいまして誠に有難うございました。 数ある施工専門店から弊店をお選びいただき重ねて御礼申し上げます! マット塗装にコーティング施工することで、艶消し感をそのままに、塗装をしっかり保護します。 なお、弊店の最大の売りである「定期メンテナンス無料」の付帯が残念ながらできませんので、定期的な再施工をおすすめしております。(塗装コンディションを見ながら再施工のタイミングを計っていきましょう) ご不明な点や、ご使用になられて不安な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。 今後ともどうぞよろしくおねがいします。 マット塗装って普通の塗装と違うの?
マット塗装の悩み
マット塗装の汚れ落とし
コーティング施工完了!