マセラティ グレカーレ トロフェオ
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マット塗装(艶消し塗装)フロントバンパー修理施工事例
輸入車・高級車専門のカーコーティングを施工しているブランズです。
今回は、「マセラティ グレカーレ トロフェオ(グリージョ・ラヴァ・オパコ)」のフロントバンパー修理をご依頼いただきました。
近年、マット塗装を採用する輸入車・高級車は年々増えています。当店でもマット塗装専用コーティングを数多く施工しているため、このような修理のご相談も増えています。
マット塗装ならではの修理の難しさ
マット塗装は独特の高級感が魅力ですが、一般的なボディカラーとは修理方法が大きく異なります。
例えば、
- 磨いて傷を消すことができない
- コンパウンドによる仕上げができない
- ワックス成分を含む溶剤が使用できない
- 艶感を調整する塗装技術が必要
そのため、通常の塗装修理よりも高い技術と経験が求められます。
ご相談内容
お客様から
「交換ではなく、できる限り修理で対応したい」
とのご相談をいただきました。
事前に写真をお送りいただき、損傷状況を確認したところ、
- フロントバンパーの深い傷
- バンパーの変形
- フェンダーとのチリずれ
- ヘッドライトの傷
- ピアノブラックパーツの傷
- カーボン柄パーツの傷
を確認しました。
【お客様からのお写真提供】




【お預かり当日のお写真】






通常であれば、
- バンパー交換
- ヘッドライト交換
- ピアノブラックパーツ交換
をご提案するケースです。
しかし今回は、修理で仕上げて欲しいというご要望でしたので、修理可能な範囲とリスクをご説明したうえで作業を進めました。
修理で対応する際の注意点
バンパーが変形している場合、新品と完全に同じ状態へ戻すことはできません。
熱加工やパテ成形を行いながら形状を整え、損傷箇所が分からないレベルまで仕上げていきます。
ヘッドライトについても、交換せず修理する場合は研磨による補修となります。
深い傷は削り過ぎると光学性能や見た目へ影響する可能性があるため、状態を見極めながら最適な範囲で補修を行いました。
また、カーボン柄パーツについては交換が理想ですが、お客様のご要望を踏まえ、研磨後の状態を確認しながら対応方法をご相談させていただきました。

傷は残ってしまいましたがこれ以上は研磨できないので、研磨ストップです。
カーボン柄パーツは修理不能?
今回のマセラティはフロントバンパーの中央にカーボン柄のパーツがついております。
マセラティに限らず、ドアミラーやリヤウイング、Bピラーがカーボン柄になっているお車も良く見かけます。
同じカーボン柄のパーツでも、フィルム処理の場合と、カーボンファイバーで繊維の上に樹脂がのっているタイプなど種類があります。
カーボン柄のパーツを傷つけてしまった場合、どうすれば良いのか?
一般的には交換になります。傷の度合いにもよりますが、研磨してクリア塗装することで修理できる場合がございます。損傷具合によるところが大きいですね。
あとはカーボン柄のラッピングフィルムやカラープロテクションフィルムを貼るか。
フィルムの場合、根本的な解決にはなりませんので、数年後に張り替える作業は視野に入れなければなりません。
今回は研磨までとし、お客様から承諾をいただきました。
もう少し傷が浅ければクリア塗装でかなり改善されたかと思います。
修理工程
まずはフロントバンパーの変形を修正します。
見た目以上にダメージが深く、時間をかけて下地を整えていきました。
下地が完成した後は塗装工程へ進みます。



マット塗装では最後に施工するマットクリアの仕上がりによって質感が大きく変わるため、塗装職人が色味と艶感を何度も確認しながら慎重に仕上げます。
また、マット塗装は塗装後に磨くことができないため、ゴミやホコリの混入を最小限に抑える環境で作業を行います。塗装後は仮組みを行い、隣接パネルとの色味や質感を確認しながら最終調整を実施しました。
ヘッドライトは研磨をして傷が目立たなくなりました。

完成

雨が降りそうでした。曇天の中で撮影しました。

光の当たり方、見る角度によって色の違いが見えます。調色に関しましては細心の注意を払いましたので比較的合った色合いが表現できたと思っております。
もともと、バンパーやサイドステップ、フェンダーアーチ等は、ボディと素材が異なりますので、パネル面と比較しますと色が異なります。























空模様が怪しくなってきましたのでシャッター内に格納する準備をします。


ご納車まで1日猶予がございました。屋内の照明の下、ヘッドライトの最終確認。


塗装後にコーティング等の塗布がございませんので、よりマット感が強調された艶感になっております。フェンダーの光の反射とバンパーの反射が異なります。

屋内の照明の下で見るバンパーの色とパネルの色の差はこのような感じです。見る角度や光の当たり方で見え方が異なります。今回の修理はフロントバンパーでしたので、リヤバンパーは塗装しておりません。

ご納車に向けて出発です。積載車に積み込みましたので同じ角度で撮影しました。ビフォー、アフターをご覧ください。フロントフェンダーとバンパーとのつなぎ目もピッタリしています。

【出庫時】

交換ではなく修理による対応でしたが、深い傷や変形も目立たないレベルまで復元し、お客様にもご満足いただける仕上がりとなりました。
マット塗装は通常のボディカラーより施工難易度が高く、経験の少ない工場では対応が難しいケースも少なくありません。
ブランズでは、マット塗装専用コーティングを数多く施工している経験を活かし、塗装修理のご依頼も受付ております。塗装範囲が広い場合、塗装後の「マット塗装専用コーティング」をご提案しております。
経年車の場合、塗装した場所とそうで無い場所の艶感や色調が異なるために、コーティングによる塗装下地調整作業も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。
マット塗装のお車で、
- バンパーを擦ってしまった
- 傷を修理したい
- 交換ではなく修理できるか知りたい
- 他店で修理が難しいと言われた
このようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
輸入車・高級車を専門に扱うブランズが、お客様のお車に最適な修理方法をご提案いたします。