なんか車がくすんでない?くすみの原因
気に入って購入した愛車はやっぱり綺麗な状態にしておきたいと思うのは誰しも同じです。
輝きがくすんでいるというか、反射した光が鈍い感じというか、そんな感じの塗装状態ってあると思うんです。
これって、洗車をサボったからでしょうか。
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なんか車がくすんでない?くすみの原因
結論から言うと
実は、塗装表面の小傷だったり、水シミ(雨シミ)が原因なのです。
くすむ=光が乱反射
ということですので、塗装表面の小傷は、光をあちこちに反射させてしまうので輝きをスッキリさせません。
水シミも、シミそのものが光を乱反射させますので、同じくスッキリしないのです。
この水シミは、皆さんがよく目にしたことのある、お風呂の鏡に付く“あのシミ”と一緒です。
洗車して最後の拭き上げの時に、こんな状態になっていませんか?
特に屋外駐車場の方の車に見受けられます。ここまでくると元に戻すのが大変そうです。
洗車してもパッとしない
洗車をしても何だかパッっとしない原因は小傷と水シミ(雨シミ)だったんですね。
今回は、原因のうちの「水シミ」について考えていきたいと思います。
多くの方は、洗車をすれば綺麗になると思いがちなのですが、普通の洗車で落ちる汚れと、落ちない汚れがありまして、そこを理解していただけると、くすみを生み出す原因に対抗できるのだと思います。
洗車で落ちる汚れ・落ちない汚れ
くすみの原因である水シミは洗車で落とせれば問題ないのですが、残念ながら普通の洗車では落とせないシミなのです。
では、普通の洗車で落ちる汚れと、落ちない汚れにはどんなものがあるのでしょか。
(ここでいう普通の洗車とは、中性シャンプーを使用した手洗いの水洗い洗車を指します)
シャンプーを使ってやさしくスポンジ等で落とすことができます。
放置して固着しているもの、陥没してしまっているものは不可
固着しているものは不可。それ以外は洗車で落ちます。
シャンプーを使って、良くふやかすのがコツ。落とすことができます。
シャンプーを使って、良くふやかして取り除きます。
スケール除去剤等のケミカルを使用しないと落とせない
軽度のものは洗車で落とせますが、固着してしまうと落とせない
洗車では落とせず、ケミカルや粘土を使用しないと落とせない
固着している場合はケミカルや粘土を使って落とす。
軽度のものは洗車で落とせますが、固着してしまうと落とせない
水シミも、軽度のものであれば洗車で落とせます。水あか、ブレーキダストも同様です。
しかし、時間の経過と共に、汚れが重なり、固着してしまうと普通の洗車では落とせなくなります。落とせない汚れがそのまま塗装表面に残ったままとなり、その上にまた汚れが重なり、まさに悪循環が始まって、ますます落とせなくなってしまうのです。
また油汚れの仲間は、落としにくい汚れです。
黒い水アカは、油汚れになります。ドアのヒンジなどのグリスや、塗装表面のワックス成分が溶けて流れた跡が、筋状に黒く付いてしまうのです。
水シミの原因は何?
くすみの原因である水シミ(雨シミ)の原因は何なのでしょうか。
文字どおり水(雨)なのですが、水がついて、そのまま乾かしてしまったからシミが付いたのです。
そして、シミになりやすい水は、第一位が水道水で、第二位が雨水になります。
水道水のほうが透き通っていて綺麗に感じますが、カルキやミネラル成分を多く含んでおりますので、シミになりやすいのです。
一方の雨は、大気中の汚れは吸い込んでいるものの、シミになる成分が薄い為、水道水よりはマシです。
ちなみに撥水シャンプー使ってますか?
ボディに水をかけたときのプルプル感が好きな方は、撥水シャンプーを使っている方が多いと思います。
プルプル感を楽しむためのシャンプーが悪さをする場合が多いのです。
ボディに雨や水道水が掛かって、そのまま放置した場合の流れは次のようになります。
そして、シミを除去しないまま、シミの上に撥水する成分を上塗りし、シミをさらに保護してしまう形となって、シミなのか汚れなのか分からない複雑なシミが完成します。
こうなってしまうと、ケミカルを使って落ちればいいのですが、落ちない場合は研磨による除去を試みないと厳しくなります。
撥水シャンプーを使う時は、ボディの汚れをしっかり落とした後に使用するのが望ましいですが、洗車に時間を割いていられない方も多いと思いますので、洗車の頻度をあげていただくか、適宜、スケール除去剤等のケミカルを使ったシミの除去が必要かと思います。
撥水成分が落ちかけて、汚れと混ざって強固な汚れに変身してしまう場合もありますので、考えれば考えるほど、撥水成分入りシャンプーで洗うのはあまりおススメしません。
洗車はどうしていますか?
抽象的な質問でした。「洗車をする日時は意識していますか?」と聞きなおします。
天気が良いと、“洗車でもするか”とやる気になりがちですが、ちょっとだけ我慢してください。
気温が高い+日差しが強いの両方が合わさったタイミングでは洗車しないで欲しいのです。
この2つが合わさると、洗車をするとシミを増産してしまうのです。
なぜならば、水が直ぐ乾いてしまうから。
シャンプーも乾きますよね。乾いてしまうとシャンプーも、水も、シミになってしまいます。
洗車は朝夕の気温の低いタイミングで、風も強くない(風でゴミが付着してしまう)日に洗車することを意識してください。
シミをつけない2つの方法
シミを付けない方法は、車を濡らさないことが一番ですが、確実に無理ですので、
“水をそのまま乾かさないこと”が大切です。
シミをつけない・つくらない方法は2つ。
- 車をするタイミングを意識して、洗車後の拭き取りをしっかりおこなうこと。
- たまについてしまった水シミ(雨シミ)をケミカルで落としてあげる。
この2つを意識して実行していただければシミを塗装面に残す確率はぐっと下がります。
シミがつかなければ、「なんかくすんでない?」というようなモヤモヤした感じからは解放されます。
シミ取りケミカルの注意点
シミを落とすケミカル剤はスケール除去剤とか、ウォータースポットリムーバーなどと呼ばれているものがあります。
このケミカル剤を場合にご注意していただきたい点があります。
シミを落とす強力な除去剤になりますので、樹脂やモールにつけないようにしていただきたいのです。
様々な除去剤が販売されておりますが、そのほとんどは酸性のものが主流です。
酸が表面を溶かしてしまう場合がありますので、使用の際は除去剤の使用上の注意をよく読んで作業してください。
シミが取れない場合はどうする?
シミ取りのケミカル剤を使ってみて、シミが面白いように取れるのですが、それでも取れないシミに当たることがあります。
その場合は、深追いしない、というのが鉄則ですが、せっかくシミ取り作業をしているのに取れないと嫌だ、という場合は、アルカリ性の洗剤を試してみてください。
酸性のケミカル剤で落ちない汚れの多くは、油汚れの場合が多く、油汚れにはアルカリ性洗剤で中和させてあげると落としやすくなります。
酸性もダメ、アルカリ性もダメな場合は、いよいよ研磨による除去となります。
ここまでくると、我々専門店にご相談いただいた方が良いかもしれません。
やっぱり塗装を保護しておきましょう
ここまで、塗装のくすみの原因である水シミについてみてきました。
- 既にシミがついてしまっている方
- まだシミがそんなについていない方
- シミが付くような洗車や扱いを普段してしまっている方
は、塗装を保護するコーティング施工をおススメします。
コーティング施工をすることで、汚れがつきにくく、落としやすくなります。
ついてしまったシミを除去し、塗装下地を整えることができます。
シミがまだついていない場合は、塗装の上に保護する被膜を形成することができ、シミを直接塗装に付けないようにすることができます。
まとめ
洗車してもなんかパッとしない場合はシミが原因であることが多いことが分かりました。
これまでをまとめますと、
- シミにならない予防をすること
- シミがついてしまったらケミカルを使おう
- 塗装を保護するコーティング施工も一考
となります。
シミを除去するケミカル剤は注意して使うことが大切ですが、多くの場合、シミを除去しながらコーティング被膜も除去してしまう場合があります。
もしコーティング施工済みの場合は、せっかく施工したコーティングが取れてしまうことがありますので確認が必要です。
ケミカル剤に反応しにくいコーティング剤かどうかは、施工したお店に確認するようにしてください。
因みに弊店のコーティングは反応しませんのでご安心いただけます。
いつまでもスッキリ輝く愛車にお乗りください。弊店がそのお手伝いをいたしますので遠慮なくご相談ください。