【受付時間】10:00〜19:00 (日曜日 定休)
キャンペーン情報

車のガラスコーティングのデメリット

 
この記事を書いている人 - WRITER -

コーティングをかけた人

・納車の時にディラーで施工してもらったけど、シミができちゃったよ

・洗車しても落ちないシミがボンネットにあるんだけど

・コーティングしたのにシミが取れないよ

 

という声をよく聞きます。

 

そんな方に読んでいただきたい記事になります。せっかく施工してもらったのにこれじゃ施工した意味無いよ、と思ってしまっている方は、参考になるかと思います。

 

ガラスコーティングのデメリット

拭き上げ

最近主流のガラスコーティングですが、コーティングしたのにシミがついてしまって、ガッカリしている方を目にします。

 

実はガラスコーティングを施工しても、水(雨)シミがついてしまい、放置すると取れないシミに成長してしまうんです。

 

それは、ガラスコーティング剤の成分に原因があるんです。

 

シミ

確かに、洗車はほとんどしないし、駐車場も雨ざらしだし、と言う方は、シミがつきやすい状況を作っていますが、水(雨)シミが付きやすいのはコーティング剤の成分によるものなのです。

 

綺麗にするはずのコーティングがなぜ?と思うかもしれませんが、現時点で愛車を保護するコーティング剤で最強と言われているのが「ガラスコーティング」ですので、シミがつかない性能を求めるのではなく、

「シミがつくものだから対処法を知っておいた方が良い」

という考え方に変わっていただいたほうが良いのかもしれません。

 

弊社はガラスコーティングを専門で施工しておりますので、ガラスコーティングは全く無意味でやる必要はありません、と申し上げるつもりはございません。

 

もし無意味なものでしたら販売もしませんし、施工もしません。

 

ガラスコーティングの意味は、一言で表現するならば

“ガラスコーティングは、シミがつきやすくても、確実に塗装を守っています”

となります。

 

ガラスコーティングを施工して、忙しくてお手入れを放置してしまった方、もしくは、雨ざらしの駐車場で、塗装表面にシミだらけの車も、もしガラスコーティングしていなければ、塗装がくすんで、劣化が進み、状況が悪化していたのかもしれません。

 

ガラスコーティングをしていたからこそ、被害が最小限になったのだと思うのです。

 

 

ガラスコーティングが最強コーティング?

「愛車をいつまでも輝きのある状態で維持したい」と思うのは誰しも同じだと思います。

 

昔は車を綺麗にするアイテムはワックスでした。洗車したあとに、スポンジで円を描くように塗り込んで簡単にツヤツヤに仕上げることができ、家の前や、スタンドや洗車場でワックスをかけるお父さんの姿が見られました。

 

そんなワックスも、かけた直後はツヤツヤで水弾きも抜群ですが、とにかく持ちが悪く、作業量が多いわりに「?」っていうことが多かったのが難点でした。

 

そして、ワックスの主成分は油ですので、低温で溶解しやすく、汚れとワックス成分が混ざって水アカやフロントガラスの油膜の原因となることも欠点でした。

 

その後、ポリマーコーティングが登場し、愛車を大切にするオーナーの方はワックスからポリマーへと移行していきました。フッ素ポリマーとかチタン系、シリコン系ポリマーなどが有名ですね。

 

しかしながら、ポリマーコーティングはワックスよりは持続性はあるものの、効果持続期間はおよそ半年くらいが限界で、やはり「耐久性」が課題となりました。

 

そこで登場したのが、ガラス系コーティングです。

ガラス成分を含んだコーティング剤で、ポリマーよりも耐久性があります。「ガラス」とある通り、ガラス成分とフッ素やシリコンなどの有機溶剤が含まれており、施工者側も施工しやすいコーティング剤となります。

 

コーティング剤の伸びが良いんです。

 

ガラス成分の含有量はコーティング剤によってまちまちで、コーティング剤によっては、ガラス成分がごくわずか、というものもあります。ガラス成分があることでポリマーに比べ持続性があがりましたが、コーティング剤の大半がフッ素やシリコンなどの有機溶剤である為、酸化・劣化を早めてしまうのが欠点でした。

 

 

そして、ガラス系コーティングよりもさらに性能をアップさせたものがガラスコーティングになります。特徴は無機質のガラス被膜を塗装面に形成するもので、硬化系のコーティングと言われているものです。

 

 

このような流れを辿り登場したのがガラスコーティングになりますので、現時点においてはガラスコーティングが、コーティングに求められる条件をクリアしながら進化してきている最終進化系とも言えます。

 

 

ガラスコーティングの成分

ガラスコーティングも様々な種類があって、すべてをご紹介できませんが、基本的にガラスコーティングの主成分は、「ケイ素」になります。ケイ素はガラスや窓に使われたり、半導体に使われたりします。

 

有機質と無機質

コーティング剤の区分けで「無機質」「有機質」という言葉を聞いたことがある方が多いと思いますが、コーティングは次のように分別されます。

有機質・・ワックスやポリマーコーティング

無機質・・ガラスコーティング

 

というように分けられます。

 

この有機質・無機質の意味は次の通りです。

有機質・・炭素を含む物質(タンパク質・脂質・プラスチックなど)

無機質・・有機質以外の物質(金属・岩石・鉱物・ガラスなど)

 

炭素を含む一酸化炭素、二酸化炭素、炭酸カルシウムなどは例外で無機質になります。

ダイヤモンドも炭素を含みますが無機質に分類されます。

 

それ以上の詳しい話は化学の話になりますので割愛しますが、

この両者の性質の違いで、水(雨)シミのつき方に影響を与えているのです。

 

有機質は有機質どうし結びつきやすく、無機質は無機質どうし結びつき易い特徴があり、反対に有機質と無機質のように性質が異なれば結びつきにくくなります。

 

つまり、水(雨)シミの成分は

ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)や塩素、ナトリウム、鉄などの無機質なものになります。

 

先ほどの無機質どうしはくっつきやすい、ということからすれば、ガラスコーティングに水(雨)シミがつきやすいということが理解できます。

 

 

一方で、油、虫の死骸、花粉などの有機質はくっつきにくいことになります。

ガラスコーティングは万能ではありませんが、塗装を保護して、塗装に有効に働くわけです。

 

ただ、実際の車を取り巻く環境はもっと複雑で、無機・有機質が混ざり合い、時に化学変化をしながら塗装面に付着しますのであくまで傾向の話となります。

 

 

あと、もう一つ、耐久性について。

車を綺麗にするアイテムでワックスから始まり、ガラスコーティングに至る変遷の中で、耐久性は重要なキーワードでした。より耐久性のある保護剤に進化することで現在に至るわけです。

 

この耐久性を語るときに無機質・有機質という概念が重要となります。

 

有機質・・劣化しやすい(酸化しやすい)

無機質・・劣化しにくい(酸化しにくい)

 

というような特徴があります。

 

コーティングについて調べると、だいたい完全無機質とか無機溶剤とかのフレーズが飛び交うのは、○○だから耐久性があるんですよ。とお伝えしたい文言になるんですね。

 

実際、ガラスコーティングは無機質で劣化しにくいので嘘ではありません。

だから、ガラスコーティングはすごいんです。

 

 

ガラスコーティングの魅力は劣化しないこと

ガラスコーティングのようにガラス成分以外のものが多く含まれるコーティングではなく、本当の「ガラスコーティング」であるならば、理論上は劣化せずに塗装面に存在し続けます。研磨したり特殊な溶剤で剥離しないかぎり大丈夫です。

 

ただし、水(雨)シミがつきやすいことがデメリットになります。

 

では、ガラスコーティングよりもワックッスやポリマーコーティングのほうがシミもつかなくていいじゃん、と思った方。(有機質のワックスやポリマーのほうが無機質のシミがつかなくて有効でしょ、の意味)

 

いいんでしょうけど、ワックスは油です。酸化しやすく剥がれやすいです。ポリマーも半年くらいしか塗装面に存在してくれません。

 

しかも、酸化して劣化した成分が塗装面の所々にまだらに残って、コーティングの劣化物質が、取りにくいシミや汚れに発展することもあるのです。

 

有機質有機質の汚れを寄せ付けます。

 

油汚れやスス汚れが付着→その汚れに更に汚れが付着→頑固な汚れに成長してしまいます。

 

結論から言うと

 

・劣化しやすい物質を含まない無機質コーティング剤

・コーティング被膜の上の汚れは早めに除去

 

この2つが綺麗を長く維持するポイントになると思います。

 

シミのつきやすいデメリットの克服

コーティングしたのにシミだらけの状態はやっぱり嫌ですよね。

シミがつきやすいのはわかったけど、何とかしたいですよね。

 

では、ガラスコーティング施工後の取り扱いをご案内します。

 

・洗車が大事

ガラスコーティングであれ、ポリマーコーティングであれ、魔法の被膜ではありませんので普通に汚れが付着します。

 

ただ、その汚れが塗装面に到達しにくいだけですので、付いた汚れは早めに除去したほうがいいです。

 

特に水(雨)シミは放置して時間が経過すると塗装を攻撃しますので注意が必要です。

 

参考→ウォータースポットから車を守るたった一つの方法

 

・塗装表面に汚れを残さない

雨ざらしでほとんど洗車していない車なのに、お風呂の鏡に付いているようなシミがたくさん付いている車があります。シミになる成分はミネラル成分などの残留物が多いのですが、ほとんど洗車していないのであれば、水道水も使わないはずなのでシミがつきにくいはず。

 

でも、ほとんど洗車をしてなくてもシミがついています。

 

雨が原因か?と思う方も多いと思うんですが雨には、そんなに不純物が含まれていません。

(大気中の汚れがひどい地域や、酸性雨の多い地域は別ですが・・)

もともと地上の水が蒸発して、気化した水が雨となって降ってくるわけですからミネラル成分をたっぷり含んでいるわけではないので、水道水よりは安心です。

 

では何でシミだらけなのか。

ボディーについている汚れが原因なのです。ボディーに着いている砂や油などの汚れが雨の水分に溶け出し、その水が乾燥して塗装面にシミをつくります。

 

そしてそのまま放置され、更に雨がついて、また汚れが堆積し・・

やがて塗装をも突き破るシミに成長してしまうのです。

 

ボディーに汚れを放置していなければ、雨でシミになりにくいはずです。固着するようなシミに成長させてなければ普通の洗車で落ちるはずです。

 

実は、雨が降る前に洗車するのは何か嫌ですが、意外に効果のある洗車タイミングなのです。

 

 

・メンテナンスが必要

洗車もまあまあやってて、気を付けていてもシミをつくってしまった場合はどうするか。

その場合は、コーティング施工をしたお店か、コーティング専門店に相談しましょう。

 

ご自分で対応する場合は、取り扱いに注意しながら「ウォータースポットリムーバー」や「スケール除去剤」などの酸性クリーナーを使ってシミ取りしましょう。

 

ただ、酸性クリーナーでもいろいろな成分のものが販売されておりますので、くれぐれも取り扱いには注意してください。

 

皮膚についたりすると手荒れの原因になりますし、メッキモールにつきますと白化や変色の恐れがあります。自信の無い方は専門家にお願いしたほうが良いかもしれません。

劣化塗装

なお、酸性クリーナーで取れるシミは、初期のシミだけです。陥没したようなシミや、放置して成長してしまったシミは研磨をしないと除去できません。

 

塗装を深く侵食してしまったシミは研磨でも対処できませんので再塗装になってしまいます。

 

 

あともう一つ

 

施工されたコーティングが、酸性ケミカルに反応しないコーティングかどうかの確認は必要です。施工した施工店に確認をしてください。

 

弊社のガラスコーティングは大丈夫ですが、ガラスコーティングなのに酸性ケミカルで水シミと共にコーティングも落ちてしまう場合があります。

 

ご注意を。

 

ちなみに弊店でスタンダードコーティング以上のメニューでコーティング施工していただくと定期メンテナンスを無料で実施しております。

 

プロの施工者に見てもらえば安心ですね。

 

 

まとめ

・コーティング剤は万能なものではない

・ガラスコーティングは水(雨)シミがつきやすい

・シミがつかないように日ごろのお手入れは必要です

・雨の降る前の洗車も有効です

・耐久性はガラスコーティングがいいでしょう

・シミがついてしまったら酸性ケミカルを使って落としましょう

・酸性ケミカルの使用上の注意は守るべし

・酸性ケミカルで取れるようなコーティングは施工しない方が良い

・定期メンテナンスをしてコンディションを維持しましょう

・やっぱりガラスコーティングはおすすめです。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。