艶消し塗装・マット塗装にシミがついて取れない!?
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艶消し塗装・マット塗装にシミがついて取れない⁉
Individual フローズンレッドのBMW M4が緊急入庫です。
「先日、雪が降って、その雪が溶けたらこんなシミがついていたんです」
まずは、お車を拝見させてください。シミ取り単体でのお引き受けはしておりませんが、コーティング施工と一緒であれば大丈夫です。
・ボンネットの原因不明のシミ取り作業 ・マット塗装専用コーティング部分施工 弊店はマッド塗装のお車を多く施工しておりますので、このようなご依頼も多くございます。 最近本当に増えました。マット塗装(艶消し塗装)の車をあちこちで見かけます。限定○○台!特別色のマットカラーで発売!のような車種も国産・輸入車問わず市場に出回っております。 ご存知の方も多いと思いますが、マット塗装は、その格好良さと引き換えに、「お手入れが大変」という面倒な部分がございます。 マット塗装は通常の塗装とは異なり、あえてツヤが出ないように、塗装表面を凹凸させている塗装になります。 深みのあるぼんやりとした光の反射で、独特の存在感を放ちます。 車のボディの塗装だけでなく、アルミホイールや窓枠モールやフロントグリルの塗装にも使われることが多くなりました。 そんなマット塗装ですが、いざ手にしてみると格好いいだけではない悩みに直面することとなります。 それは所有しているオーナーが切実に感じる悩みになります。 どんなことなのでしょうか。 マット塗装の車を所有する方に、あるいはこれから所有しようと思っている方に読んでいただきたい話になります。 人気のマット塗装ですが、マット塗装の車に乗るオーナーは乗り越えなければならない壁が一つだけあります。 所有した方が切実に感じる悩みになります。それは「汚れがつきやすく、しかも落としにくい」ところ。 マット塗装は、塗装表面がザラザラしていて、凹凸があるのでどうしても汚れが詰まりやすい。大気中の砂埃や、大気中の排気ガスの塵などが凹凸の目の中に入り込んで取りにくいんですね。 しかも、手垢(油分)もつきやすく、ボンネットやドアを触ると指の跡がしっかり残ってしまいます。 マット塗装の車のオーナーは、マメに洗車ができる人でないと中々厳しい部分があります。 保管場所も屋根付き保管場所が望ましいでしょう。 一般的な車の塗装であれば簡単に解決できそうな問題も、マット塗装ではなかなか上手くはいきません。 「乾いた雑巾で拭いたら塗装に擦り傷がついちゃった」 このような場合、一般的な塗装ですと、コンパウンド(研磨剤)を使って簡単に傷を落とすことができます。 塗装表面についた軽い水アカは、通常の洗車で落とすこともできますし、傷や汚れの目立つ場合は、コンパウンドを使って簡単に落とすことができます。 ドアハンドルの爪によるひっかき傷や、洗車で落とせなかった水アカなどはクロスにコンパウンドを付けてやさしく研磨するだけでアッと言う間に消すことができます。 ところが、マット塗装の場合はそうはいきません。 強い力で塗装面を擦って汚れを落とそうとすると、その部分だけ艶がでてしまい、塗装面にムラができてしまいます。 研磨により、塗装表演の凹凸が消えてマット感が無くなり、艶が出てしまうのです。 コンパウンドを使ったところだけ普通の塗装のようにツヤツヤになってしまいますのであの柔らかな薄っすらとしたやさしい輝きが無くなってしまうのです。 一度、コンパウンドで磨いてしまった場合はリカバリーできませんので、くれぐれも気を付けてください。 話を戻しますが、緊急入庫したIndividual フローズンレッドのBMW M4。 かなり目立つところに目立つシミがついています。 正直、マット塗装に付着してしまった汚れやシミは、除去できる場合とそうで無い場合があります! 残念ながら、“取れない場合が多い”のも事実です。 経験上、塗装が生きていて(塗装が傷んでいない)、塗装表面に載っている汚れやシミでしたら何とか除去することができますが、塗装自体が傷んでいて、塗装に浸透、固着してしまっている汚れやシミは、我々の力を全力で発揮しても「落とせない」場合があるのです。 マット塗装に限らず、紫外線や経年による劣化により、車の塗装は、退色していきます。 塗装の粒子が新車の内は密度が高く、粒子同士がくっついていますが、紫外線や経年により、だんだんと粒子同士に隙間ができて、退色してしまうのです。 粒子同士がスカスカになると、その隙間に水分、汚れ、油分などが浸透し塗装の中に入り込んでしまったようになってしまいます。 我々の力が及ぶ部分は、塗装の表面の数ミクロンまで。いわゆる塗装のクリア層部分でしか勝負できません。 深いキズが消えないのも、塗装表面のクリア層を超えているから。 薄いキズであればクリア層の中で留まっているので、我々の力で何とか解決できます。(通常塗装の場合に限ります) マット塗装のコーティング施工を得意としている弊店でも、取れる汚れやシミ、取れない汚れやシミがあるのをどうかご理解ください。 さてさて、話が逸れてばかりでございますが、あの目立つシミは綺麗に除去することができました。 《施工前》 《施工後》 シミが跡形もなく取れました!良かったです! マット塗装についてしまった汚れやシミは、様々なケミカル(化学的につくられた液剤)を駆使して除去していくのですが、今回のシミはかなり手強く、いつものやり方では、びくともしませんでした。 でも、一番目立つボンネットの中央部分に、大きなシミを付けたままでは愛車もかわいそうですので、これまでの経験や勘で、見事シミに打ち勝つことができました。 除去できない汚れやシミに直面した時は、非情に悔しい思いをするのですが、こうして除去できたときの達成感は何とも言えないものを感じます。 今回のシミに関しましては不可抗力でございましたが、一般的にマット塗装のお車を所有されている方にお伝えしておきたいことがございます。 除去できない汚れやシミに直面することを我々も避けたいので、ご協力お願いします。 汚れがつきやすいのであればマメに洗車して汚れを固着させないようにすることが大切です。 ここでご注意いただきたいのが、洗車した後の拭き取り。 純水のような不純物質を含まない水で洗車するなら良いですが、一般的に洗車は水道水で洗車していますよね。 水道水は、透明で、飲んでも安心なキレイな水ですが、車にとってはちょっとだけ悪影響を与えてしまう厄介な水なのです。 水道水には、カルキやミネラル成分などが含まれています。そのカルキやミネラル成分は、水分が乾燥することで、塗装表面に残され、シミとなって塗装表面にくっついてしまいます。 夏場の熱い時に洗車はダメ!っていうのも、洗車して拭き上げる前に、乾燥してしまうからなのです。 塗装表面に残されたシミは、付いて間もない状態であれば簡単に除去できる場合がほとんどですが、時間が経過することにより、シミが頑固な汚れとなって固着いてしまいます。 こうなったらコンパウンドで除去するしかありません。 ただし!マット塗装はコンパウンドが使えません。 頑固なシミにならないようにする手間が必要ということです。 マメに洗車、そしてマメな拭き上げ。お願いします。 マット塗装は、汚れが付きやすくて、落としにくく、コンパウンドが使えない特徴があります。ですので、汚れを見つけるとつい指で擦ったり、布で擦ったりしてしまいますが、 ここは、ぐっとこらえて、擦らない勇気が必要です。 なぜなら、強く擦ることで、塗装表面の凹凸が滑らかになってしまい、強く擦った跡が残ってしまうのです。 所々に指で強く擦った跡が残ってしまうのは避けたいですよね。 このようなときは一回で汚れを落とそうとするのではなく、汚れに合わせたケミカルで対処するしかありません。 ケミカルに関しては、ある程度知識が必要となりますので、ご自身でやる場合は注意が必要です。弊社のような専門店にご相談いただき、対処したほうが安全ですね。 マット塗装は、汚れが付きやすく落としにくい塗装ですので、汚さないことが一番ですが、 ふだん車を使っている以上はなかなか難しいので、予めコーティングしておくことをおすすめします。 コーティングすることで、塗装は保護され、汚れがつきにくく、落としやすくなります。 スッピンの塗装で汚れに立ち向かうよりは、コーティングという犠牲膜で覆われた塗装で戦う方が断然有利です。 マット塗装にはマット塗装専用のコーティング剤がおススメです。 マット塗装にコーティングをすると言っても、果たしてコーティングしたあとの塗装面の正解はどのような状況のことを言うのでしょうか。 挙げてみました。 など このような状態をゴールにして施工するのがマット塗装のコーティング施工になると考えています。 コーティング施工の作業工程で、塗装の下地作りが一番重要となりますが、一般的な塗装であればコンパウンドなどを駆使して塗装下地を整えます。 マット塗装は、コンパウンドが使えませんので、汚れの種類に合わせたケミカルを使って、塗装下地をつくります。 とにかく艶が出てしまうと折角のマット塗装が台無しになります。使うコーティング剤も塗装に合ったコーティング剤の選択が重要となります。 なかなかイメージできないと思いますが、例えばワックスなどの油分の強いもので施工するとツヤも出てしまいますし、恐らく大変なことになってしまいます。(くれぐれも試さないようにしてください) 難しいマット塗装のコーティングは、コーティング専門店にお願いすするがいいと思います。 ただ、難しいコーティングですので、コーティング専門店でも断られてしまうこともあるようですので、快く受けてくれる専門店(マット塗装に自信のある専門店)にお願いしましょう。 マット塗装に限らず、普通の塗装の車にも言えるのですが、コーティングをしたからと言ってノーメンテナンスではありません。コーティングの上にも普通に汚れがつきますし、放置することで汚れが固着してします。 マット塗装であればなおさら洗車頻度を多少上げてお手入れすることが望ましいです。 凹凸の塗装表面に入り込む汚れが多い為、マメに洗車して汚れを落としてあげる必要があるのです。 でも、コーティングしておけば汚れも落としやすく、洗車もラクになるでしょう。 マット塗装は高級感も感じられますし、存在感も迫力もあります。これからますますマット塗装の車が増えると思いますが、そんなにビビらなくても大丈夫です。 手入れがしにくく、コーティングが難しい塗装ですが、だからこそ価値があると思いますし、しっかりメンテナンスすることで、他の車との差別化ができます。 マット塗装にはマメな洗車と汚れに合わせたケミカルを使用することで塗装表面を綺麗にすることができます。 汚れに無防備な塗装だけの状態ではなく、予めコーティングをして汚れをつきにくくし、洗車をしやすくしておきましょう。 そうすることでマット塗装の良さを長期間楽しむことができます。 弊店は、マット塗装専用のコーティングを施工します。そして、1年ごとの施工をおススメしております。 お車の綺麗に関するお問い合わせはブランズまでお問い合わせください。 マット塗装のコーティングには自信があります。 ところでマット塗装って何?
限定車や、高級輸入車、スーパーカーと言われる名車にも導入されている塗装になります。カッコいいけどマット塗装って大変
マット塗装についてしまったシミや汚れはどうするの?
今回のBMW M4のシミは取れたの?取れなかったの?
BMW M4のシミ取り。成功!
マット塗装を綺麗に維持するために
汚れが固着する前にマメに洗車
洗車で落ちない汚れは無理に擦らない
マット塗装にはコーティングするのがおススメ
コーティング施工の仕上がりの正解は?
コーティングしていても油断は禁物
まとめ