マット塗装のG63AMGコーティング施工②
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マグノマンガナイトグレーのG63AMGが入庫しました
東京都昭島市のメルセデスベンツG63AMGの限定車が入庫しました。
20周年記念限定車のマグノマンガナイトグレーのマット塗装のお車で、助手席のアシストグリップ部分に“manufaktur”のロゴがあしらわれています。
ちょうど1年前に弊店で“マット塗装専用コーティング”を施工させて頂いたお車です。
お客様はマット塗装の特性を良くご理解していただいているので、施工半年後の定期メンテナンスと、短いスパンでの再施工を実施されています。本当に大切に愛情を持ってG63AMGにお乗りになられています。
ご依頼ありがとうございます!
弊店では、マット塗装のお車に「マット専用コーティング」を施工しておりますのでご安心してお車をお預けいただけます。
メルセデスベンツG63AMGのコンディション
前回同様、お客様のご自宅に積載車でうかがいました。
基本的に屋根付き保管ですが、このお客様は他にもお車を所有されているので、状況によっては屋外保管になる場合もあるようです。
G63AMGのコンディションは良好で、シミ、汚れが見受けられたものの、それらは塗装表面に留まっていましたので、問題ございませんでした。
ボンネット部分。光が反射している所に樹液のような汚れが見えます。
ボンネット部分。光の反射を通して塗装表面を見るとシミが見えます。このようなシミは軽症ですね。
水滴が乾いて白いシミのようになっています。出来て間もないタイミング出来たらサッと一拭きで綺麗になりますが、時間の経過と共に取れにくくなってしまいます。
リヤの扉を開けたところの写真。
サイドステップとサイドだしマフラーエンド。
コーティング施工にあたり、塗装の下地処理は重要ですのでマット塗装に適したケミカルで汚れを除去してスッキリさせていきます。
前回の施工内容と同じメニューをご依頼いただきましたが、加えて、「ヘッドライトプロテクションフィルム」の施工を追加いただきました。
紫外線による劣化抑制効果はもちろんのこと、飛び石による傷防止にも役立ちますし、保護効果抜群のプロテクションフィルム施工になります。
従来ですとヘッドライトコーティングが主流でしたが、今はプロテクションフィルムで対策するのが最強の保護策になります。一般的に劣化が進行した時にご決断される方がほとんどですが、新車もしくは新しいうちに施工するのがベストなタイミングになります。
今回、まさにベストタイミングでの施工となりました。ご依頼に感謝申し上げます!
マット塗装(艶消し塗装)と言われる塗装は、あえて艶が出ないように、表面を凸凹させている塗装になります。凹凸によって光が乱反射してツヤがひけたような、深みのあるしっとりとした艶感になるのです。 この塗装表面の凸凹を無くしてしまうと光が乱反射せずに艶が出てしまい、普通の塗装と変わらない艶感になります。 そのため、塗装表面に水アカや、薄傷がついたからと言って、いつものようにコンパウンドで磨いたら大変なことになってしまいます。 塗装表面が削れて、マット塗装の特徴でもある凹凸が無くなってしまいます。結果、コンパウンドを使った所だけツヤツヤになり、使っていない所よりも少し濃い感じになってしまうのです。
マット塗装って普通の塗装と違うの?
マット塗装の悩み
マット塗装を所有した人だけが感じる悩みは「汚れがつきやすく、しかも落としにくい」ところ。
マット塗装は、塗装表面がザラザラしていて、凹凸があるのでどうしても汚れが詰まりやすいんです。
大気中の砂埃や、大気中の排気ガスの塵などが凹凸の目の中に入り込んで取りにくいんですね。しかも、手垢(油分)もつきやすく、ボンネットやドアを触ると指の跡がしっかり残ってしまいます。
マット塗装の車のオーナーは、マメに洗車ができる人でないと維持するのが難しい側面があります。
マット塗装の汚れ落とし
付いてしまった汚れはどうしたら良いのでしょうか。
結論から申し上げますと“汚れに合わせたケミカルを使う”ことになります。
通常の塗装ですと、薄い傷や頑固な水アカはコンパウンド(研磨剤)を使って簡単に落とすことができます。
しかし、マット塗装は「コンパウンドが使えない」のです。
しかも強い力で塗装面を擦って汚れを落とそうとすると、その部分だけ艶がでてしまいます。
くれぐれもご注意ください。
万が一コンパウンドを使ってしまった場合は、弊店でもリカバリーできません。塗装修理か、状況によってはステルスラッピングを施工するかしか方法が無くなります。
コーティング施工開始!
いよいよコーティング施工を開始します。様々なメニューをリクエスト頂きましたが、一つ一つ丁寧に作業をしていきます。
ボディを洗浄する工程から。
通常の水洗いの他に、汚れを除去するケミカルで、少しずつ手作業で洗浄します。
ボディ、足回り、ガラスなど、細かく丁寧に作業してコーティング塗布の下地処理を行います。
窓ガラスは専用の研磨機と研磨剤を使って綺麗にします。この工程で、薄い線傷やワイパー傷は除去されます。
ホイールに関しては、今回のお車の場合、マットブラックのホイールでしたので、こちらもケミカルを使用しながら綺麗にしていきます。
コーティングすることで色味が多少濃くなりますが、深みのある、ギラつきの無い、しっとりとした仕上がりになります。
ヘッドライトプロテクションフィルムは、張りこむヘッドライトの汚れを除去して、プロテクションフィルムを事前にカットして張りこみます。(アフターカット)
車両データを基に、専用の機械で切断していきます。写真ではわかりにくいのですが、ヘッドライトの形で、透明なプロテクションフィルムをカットしていきます。
この工程が重要になります。
フィルムを張りこむ部分に大まかに合わせてカッターで切断するようなことはいたしません。万が一カッターの刃が当ってしまったら大変なことになります。
事前にデータカットされたプロテクションフィルムをヘッドライトに合わせて、、、
位置が決まったところで空気を抜いていきます。窓ガラスに貼るフィルムと同じ要領です。
完全に乾燥するまで数日かかりますが、しっかり水と空気を抜いて貼ってありますので問題はありません。念のため、完全に乾燥するまで、高圧洗浄はしないようにしてください。フィルムの剥がれ防止のために、端の部分にウエスなどが引っかからないように注意してください。
コーティング施工完了!
迫力あるデザイン。マット塗装のおかげで重厚感があります。
今回、ヘッドライトプロテクションフィルムを施工しましたので、まずはヘッドライトを見てみましょう。
ヘッドライトプロテクションフィルムが貼ってあるかどうかわかりませんね。
ホイールコーティングで、黒々とマット感が強調されています。赤いキャリパーはより赤く輝いています。
フロントバンパーのこの部分は水アカやシミのつきやすい場所になります。
フェンダーのアーチ部分も水平のため水が流れにくくシミの発生頻度が高い場所です。
サイドステップ、マフラーエンドもキラキラしている部分はより輝くように磨きました。
窓ガラスコーティングで特殊撥水加工しました。透明感のあるところを撮影したかったのですが、透明なものを表現するのは素人撮影では無理でした。。
助手席ドアのステップイルミネーション。
左リヤドアを開けたところ。
テールレンズ部分は磨けますのでスッキリ磨いてあります。
右リヤドアを開けたところ。
運転席ドアを開けたところ。
Bピラーに付いている4輪駆動車の証。
このたびは東京都昭島市よりご入庫くださいまして誠に有難うございました。
数ある施工専門店から弊店をお選びいただき重ねて御礼申し上げます!
仕上がりはいかがでしょうか。
マット塗装にコーティング施工することで、艶消し感をそのままに、塗装をしっかり保護します。
なお、弊店の最大の売りである「定期メンテナンス無料」の付帯が残念ながらできませんので、定期的な再施工をおすすめしております。(塗装コンディションを見ながら再施工のタイミングを計っていきましょう)
ご不明な点や、ご使用になられて不安な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
今後ともどうぞよろしくおねがいします。