マット塗装のCLS220dをコーティング施工!
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デジーノマグノアラナイトグレー(マット塗装)CLS220dにマット塗装専用コーティング
1年半前に弊店で「メッキモールプロテクションフィルム」を施工させていただいたお客様で、今回はマット塗装専用コーティングのご用命を賜りました。
メッキモールプロテクションフィルムを施工するにあたり、当時積載車でお引き取りに伺ったのですが、屋外保管にも関わらず、マット塗装なのに良いコンディションを維持されていたのが強く印象に残っております。
メルセデスベンツのメッキモールの悩みを解決する最良策を施工した以上は、「今度は塗装ですね」と申し上げていたのを覚えていてくださったのか、1年半後に改めてご依頼を頂戴できたのが大変ありがたく、嬉しく思いました。
ご依頼ありがとうございます!
CLS220dのコンディション
全ての予定を調整し、お待たせすること無くお引き取りに伺いました。
気になる項目は2つ。
- 1年半前のモールプロテクションフィルムの状態
- マット塗装のコンディション
モールプロテクションフィルムにつきましては、貼り付けから1年半経過しましたのでそのコンディションが気になっておりました。
実車を確認しましたところ、良好なコンディションで、まさにプロテクトされた状態を維持しておりました。リヤの三角窓の縦モールはフィルム施工されていなかったのでシミの付着がございました。
右リヤドア
左リヤドア
続いて外装のコンディション。
同じマット塗装のCLSでも若干色調の異なる“デジーノマグノアラナイトグレー”のお色は、セレナイトグレーマグノよりも明るめで上品な色合い。
屋外保管にも関わらず綺麗にお乗りになられているのがわかりました。
当然、過酷な外部環境に晒されているお車ですので、細かい部分の汚れや、シミ、ガラス面の汚れは見受けられました。
リヤガラスとトランクの隙間。ふだんのお手入れではなかなか難しい部分ですね。
トランクを開けて、リヤガラスの左下の部分。
こちらは右側。リヤガラスのウロコが凄いですね。
リヤガラス。水道水や雨水が蒸発した後に水に含まれている成分が残りシミとなって付着したものになります。特に着色ガラスのように黒いガラスは、熱の吸収率が高く、水分が蒸発しやすいのでシミになりやすい傾向があります。
リヤのマフラーエンド。
フロントガラスの右側下部。フロントガラスとゴム枠の隙間に汚れが固着しています。
フロントガラス左側下部。こちらもフロントガラスとゴム枠の隙間に汚れが固着しています。フロントガラスのウロコも結構深刻です。
フロントバンパーの網状のダクト部分。
リヤバンパーのダクト部分。
ポイントはココ。網状のパーツの下側なのですが、汚れが溜まりやすい場所です。
メルセデスベンツやBMWなどの欧州車に多いブレーキダスト汚れ。これはブレーキの効きを最優先させている製造コンセプトの証ですね。とは言うもののやはり気になります。
サイドスポイラーには水アカの垂れたような汚れがついています。
簡単に落とせるうちは良いのですが、マット塗装の場合は注意が必要です。
このような汚れは、ほとんどの場合油分を含んでいる場合が多いので、放置すると”除去できない汚れ”に成長してしまします。
助手席のピラー中央に、少し塗装が削れてしまった場所がありました。
恐らくシートベルトの金具なり、カバンの金具なりが当たってしまって削れてしまったと思いますが、お客様もサビの発生などを気になされていたので、あとで筆差ししておこうかと思います。
続いて内装のコンディションも確認しましょう。
オプション設定のベンガルレッドのコンビシートで比較的綺麗な状態でした。ナッパレザーの風合いが高級感を増しているように感じました。
強いて言えば、ステアリングが若干黒ずんでいる感じでした。
今回は施工しませんでしたが、レザー専用のコーティングも取り扱っております。
シートやドアトリム、ステアリング等、クリーニング+コーティングでスッキリ&保護が可能なメニューもございます。
今回、マット塗装の専用コーティングを施工しますので、細部洗浄、塗装下地のクリーニングにより、かなりスッキリすると思います。
・マット塗装専用コーティング ・SUPERガラスコーティング ディーラーのラインナップでマット塗装を選択することができるようになってから、マット塗装の車をよく目にする機会が増えました。 これまで、スーパーカーか、ボディに貼るラッピングでしか見ることのなかったマット塗装が身近になったおかげで、このような疑問が生まれてきたのだろうと思います。 弊店:「はい。大丈夫です、できます」 マット塗装は通常の塗装に比べ、艶が引いたような感じで、表面がザラザラした感じの塗装になります。塗装表面を凸凹させて光を乱反射させ、艶が引いたような風合いを出しているのです。 塗装表面が凸凹しているので、細かい汚れがその凸凹内に入り込んでしまうため、汚れが付きやすいのです。また、コーティング施工工程も通常の塗装とは異なります。 通常のコーティング手順は大まかに申し上げますとこのようになります。 ですが、このうち「研磨作業」がマット塗装の場合できないのです。 なぜならば、塗装表面に細かな凹凸があり、光が乱反射することで艶消しの色合いが楽しめるのですが、研磨作業をするとこの凹凸を滑らかにしてしまいます。 研磨作業ができないとなると、専用洗剤(ケミカル)による塗装面の洗浄が必要となります。 汚れの種類に合わせて専用洗剤(ケミカル)を使い分けていきます。 汚れが固着したもの、塗装表面が変化してしまったもの、塗装面の線傷はケミカルでは落ちません。 新車でコーティングを施工させていただく場合は良いのですが、経年車で、汚れやシミが頑固にこびりついている場合は除去できない場合があります。 早め早めにコーティングを施工していただき、塗装を保護することをおススメします。 そもそもマット塗装ってコーティングできるの?
マット塗装のコーティング手順
さて、今回お預かりしたメルセデスベンツCLS220dは、弊店でいつもお勧めしている硬化系ガラスコーティングが施工できませんので、マット塗装専用のコーティングを施工させていただきます。
効果持続期間は約1年で、使用状況や保管環境により異なります。コーティング性能は親水性になります。マット塗装の艶消し感をそのままに、塗装をしっかり保護します。
なお、弊店の最大の売りである「定期メンテナンス無料」の付帯が残念ながらできませんので、定期的な再施工をおすすめしております。(塗装コンディションを見ながら再施工のタイミングを計っていきましょう)
マット塗装でお困りの方は、弊店までご相談ください。
コーティング施工完了!
今回、マット塗装専用コーティングの他に、「SUPERガラスコーティング」を承りましたのでしっかり施工致しました。
施工前のコンディションを見る限り、かなりウロコが強固に付着していましたのでしっかり研磨してガラス表面を整えていきます。
ケミカルを使って、ガラスとガラス周りのゴムの隙間の汚れを落としていきます。
ガラス周りを養生し、研磨機を使用してガラス表面を磨いていきます。
ガラスの表面付着していたシミや汚れ等をスッキリさせた後に、ガラス専用のコーティング剤を塗り込んでほぼ完成です。
弊店のご案内している「SUPERガラスコーティング」は、市販のガラス撥水剤等とは異なり、ガラスの分子構造の中に入り込んで密着する特殊コーティング剤を使っております。ゆえに、しっかりとガラス表面に定着し、コーティング被膜を形成します。
お手入れ頻度、保管環境、ワイパーの使用頻度により効能期間は異なりますが、これまでの施工実績から判断すると年単位で効能期間を感じられるかと思います。(施工証明書は1年でご案内しております)
時間の経過と共に、施工直後に比べて撥水状態は落ちていきますが、ガラス表面のコーティング被膜が残っている実感は感じていただけるかと確信しております。
お客様それぞれの使用環境が異なりますので、断言することは避けますが、それだけ自信のある商品であることはお伝えしておきます。
SUPERガラスコーティング施工後、最後にワイパーゴムをビビり防止のゴムに交換して完成です。
リヤガラスもスパッと輝きが増しました。
リヤガラスの周りのゴムの隙間もスッキリ。
最初のウロコだらけのガラスがスッキリしました。
《施工後》
《施工後》 《施工後》 水弾きもプルンプルンです。 ボディ周りは、研磨ができないマット塗装ですので、細部洗浄、塗装表面の汚れ落としをケミカルを使用しながら少しずつ作業していきます。 研磨できる箇所については研磨機を使用して表面を整えていきます。(お車のコンディションにより、研磨度合い、施工方法を色々組み合わせながら作業します) 落とせる汚れは除去して、塗装下地が整いましたらマット塗装専用コーティング剤を塗布して完成です。 写真加工など一切しておりませんが、マット感たっぷりの柔らかい光の反射に仕上がりました。 目指す着地点はここになります。 ”デジーノマグノアラナイトグレー”の本来の発色を表現できていると思いますがいかがでしょうか。 ダイヤモンドグリルの一粒一粒がしっかり輝くように仕上げました。 ブレーキダストも、かなりこびり付いておりましたがスッキリ洗浄しました。 モールプロテクションフィルムが施工済みですので、窓枠のメッキモールはピカピカのままです。 ドアミラーのフチの部分や、根元の部分はピアノブラックですので、ツヤツヤにしました。 Bピラーも同様に、研磨して表面を整えています。 助手席のロゴ入りサイドステップカバー。 リヤタイヤの後ろ辺りの、リヤバンパーに小さな樹脂パーツがついています。小石などが跳ねた時に傷がつかないようにしているのだと思いますが、この小さい樹脂パーツが仕上がりに意外と重要な役割を担っています。 樹脂パーツは、紫外線などの影響を受けやすく、また表面にシボがあるためにゴツゴツしているので汚れが詰まりやすく、白ボケ(白化)しがちです。 マット塗装の柔らかい光の反射の中に、樹脂特有の輝きと色合いがマッチしていないと全体バランスが崩れてしまいます。小さな樹脂パーツですが、ここはしっかり汚れを落として全体の印象を落とさないようにしなければなりません。 ダクトの下部分に汚れが溜まりやすいので、スッキリ洗浄済み。 トランクを開けたところの付け根部分。 プロテクションフィルムの成果!!屋外保管、1年半経過。 助手席側のピラー部分の塗装の削れについては、白く目立っていたので、筆差しにて目立たなくなりました。 このたびはマット塗装専用コーティングのご依頼、誠に有難うございました。 数ある施工専門店から弊店をお選びいただき重ねて御礼申し上げます! 今後ともどうぞよろしくおねがいします。