新車でも傷だらけ?小傷だらけの車は嫌です
今朝は良く晴れて、朝日がまぶしく、何か清々しい感じがしました。
通勤途中、交差点で信号待ちしていると、次から次へと車が往来します。
プリウス、レクサス、N―BOX・・・
そんな中、気になったのが「塗装のギラツキ」。
ギラツキというか、細かい小傷が無数についている車が気になりました。
強めの朝日に照らされ、より目立っていました。
まだ新しい車なのにもったいないな・・・
と、思ってしまいます。
職業柄、いろんな車の塗装をじっくり見てしまう癖なのか、習性がありましてつい意識して見てしまいます。
乗っている本人は気が付いているのだろうか、と思いながらも、信号が青に変わりましたので職場へと急ぎました。
こんなことがありましたので、今回は、車の塗装についてしまった「小傷」についてお話ししたいと思います。
せっかく買った新車なのに、新車だから綺麗でしょ!と言いたい所ですが、現実は、、、
小傷だらけだったり、シミがついてる場合があるのです。
新車でも傷だらけ?小傷だらけの車は嫌です
この写真は、少し見づらいですが、いわゆる「バフ目」のついた車です。
研磨機で塗装表面を研磨した時についてしまった傷です。
結構年式の新しい車でも、ボディに無数の小傷や、シミをつけた車が入庫してきます。
コーティング専門店の目で見なくとも、明らかにギラついた車は、おそらく皆さんでも気が付くはずです。
ところで愛車がご自身の手元に届くまでに、どんな工程を経ているかご存知ですか?
各メーカー、ディーラーにより異なりますが、だいたいこんな感じです。
輸入車ですと、船で時間を掛けて日本まで運ばれ、各メーカーのモータープールで一時保管されてから各ディーラーに回送され、点検、納車となります。
納車までの保管状態や、納車前の洗車方法により、車が受けるダメージが異なります。
多くの場合、メーカーなり、ディーラーの責任がありますので、車を傷めず、納車まで行われるはずです。
しかしながら、ごくまれに、洗車の時についてしまったであろう小傷がついているのも事実なんです。
・洗車の拭き取りタオル(ウエス)はキレイか?柔らかいか?
・力加減は適正か?
上記3つの項目でも、やり方次第では小傷が入ってしまいます。
小傷がついてしまう原因
車のボディ自体は鉄なりアルミなりで強固に造ってありますが、塗装は比較的柔らかいものなのです。
どれくらい柔らかいのか。
一般的に、国産車の塗装は1H~2H、輸入車は3Hから4Hと言われています。
このHは、鉛筆硬度を表していまして、簡単に言うと、何Hの鉛筆で擦ったら傷がはいりますか?ということで、その硬さを表現するものです。
鉛筆硬度とは一般的に、塗装塗膜の硬さ、傷の付きにくさを数字で表すために用いられている規格です。JISで規定されている「塗料一般試験法ー第5部:塗膜の機械的性質ー4節:ひっかき硬度(鉛筆法)」をもとに製造メーカーや販売元が、JIS規格の鉛筆で、どの硬さの鉛筆で擦ったら傷が付くかを専用の機器で測定する実験を行い、その結果に基づき表示してます。
ピンとこないかもしれませんが、例えば爪。爪の硬さは2Hくらいですが、車のドアノブにはよくひっかき傷がついてますよね。
あとは、顔を拭くタオルを良く乾燥させて、そのタオルで車を少し強めに拭くと、傷が入ってしまいます。
それほどデリケートな塗装ですので、先ほどの3つの項目を適正に行っていなければ、結果、傷をつけてしまうことになります。
→していなければ汚れを引きずり傷が入ってしまいます。
・洗車の拭き取りタオル(ウエス)はキレイか?柔らかいか?
→そうでない場合は、ウエスの繊維で傷が入ってしまいます。
汚れたウエスは、汚れを引きずってしまいます。
・力加減は適正か?
→強めに擦ると、塗装に傷を入れてしまう場合があります。
普段のお手入れでも傷をつけている場合があります。
あなたの普段のお手入れで使用しているグッツはどんなものをお使いですか?
- スポンジ
- ムートン
- シャンプー
- 各種ケミカル
- ワックスやコーティング剤
などなど
それとも、普段のお手入れは、スタンドで洗車ですか?
多くの場合、洗車方法によって小傷を付けてしまっている場合があるのです。
簡単に言うと、
「やわらかいマイクロファイバークロスなどを使い、シャンプーや流水洗車(水を流しながら洗車する方法)で摩擦係数を抑えて、やさしく洗車すること。そして、しっかり水を拭き取ること。」
これが基本になります。逆にこれを怠ると小傷が増えるわけです。
小傷のほかに、塗装に付けたくないのが「シミ」ですね。
シミは、軽いうちは普段のお手入れ(洗車)で落とせますが、固着して、しっかりとしたシミに成長すると、洗車だけでは落とせなくなります。そして、さらに放置すると、塗装に食い込み、イオンデポジットにしてしまいます。
塗装にクレーターのように陥没したシミは、もはや研磨しないと落とせないシミになります。こうなる前に対策しておきたいところです。
シミがつきますと、
- 塗装の発色がにぶくなる
- 艶感が軽減する
- 塗装にダメージを与える
このような状態になってしまいます。小傷同様、防ぎたい項目です。
小傷がついてしまったら
充分に注意をしても小傷がついてしまうことは避けられません。そんなときの対処法についてご案内します。
・水アカ落としで小傷を落とす
などが考えられます。いずれも、研磨剤で塗装を削って傷を落としますので、安易に使用すると塗装膜を薄くしますので、十分注意が必要です。また、ワックスやコーティングを施工してある場合は、研磨剤で削り取られる可能性が高いので、それを理解した上で使用してください。
上手く、表面の研磨ができた場合は、必ず塗装を保護するワックスなりコーティングを施工してください。
研磨された後のスッピンの塗装は無防備な状態となりますので、しっかり保護してあげましょう。
自分でやるのは面倒くさいし、塗装を研磨しすぎるのも嫌だ、と言う方は、プロのコーティング専門店に相談するのが良いと思います。
塗装下地を整え、耐候性、防汚性の高いコーティングを施工しますのでご安心いただけます。
まとめ
新車といえども、無数に小傷のついている車があります。マメに洗車していても、なんかパッとしない、くすんだ感じがするのは、薄い小傷が原因となっている場合が多いのです。
まずは、小傷がつかない日ごろのメンテナンスが重要になります。
洗車は、
「やわらかいマイクロファイバークロスなどを使い、シャンプーや流水洗車(水を流しながら洗車する方法)で摩擦係数を抑えて、やさしく洗車すること。そして、しっかり水を拭き取ること。」
を、心がけて、小傷のリスクから愛車を守りましょう。
万が一、小傷を付けてしまった、もしくは、無数の小傷が気になる方は、専門店でのコーティングをオススメします。
しっかりとしたプロの下地処理をして塗装をリセットしてくれます。
その車の本来の発色を蘇らせ、スッキリとした輝きを取り戻すことができます。
愛車のコンディションをご緒確認いただき、ご一考下さいませ。