コーティングはどうやって選ぶのですか?
一般的に、愛車を綺麗にしようかな、と思った時、どうしますか?
- 洗車する
- コーティング施工する
では、自分でやりますか?ガソリンスタンドで?ディラーで?
ご自身で洗車するのが好きで、コンパウンドやシャンプーにこだわり、知識も豊富であればご自身で綺麗にするのも可能だと思います。
ですが、一般的に、時間の制約があったり、洗車するのが面倒と感じている場合が多く、お金を払って綺麗にしていただく方が多いと思います。
では、コーティング施工する場合、どこにお願いしますか?その基準は何ですか?
・本当に綺麗になるのか?
・どれくらい持つのか?
・面倒くさくないのか?
(近所なのか?すぐに対応してくれるのか?)
だいたいこんな感じでしょうか。
値段の高い安いも重要な要素ですが、今回は、コーティングの影響やメリットに注目して考えていきます。
コーティングを選ぶ時にどうやって選んだらいいのか、何を基準で選べばいいのかを、わかりやすく解説します。
愛車を「長く、綺麗に」維持するために参考になると思います。
コーティングはどうやって選ぶのですか?
結論から申し上げますと、「あなたが何を求めているか」によります。
選ぶ愛車が人それぞれのように、人の価値観もそれぞれです。求める価値観に見合うコーティングを施工するのが満足に繋がります。
人それぞれの価値観
愛車に関して、人ぞれぞれの価値観を具体的に見てみますと、次のようになります。
・新車なのでピカピカを持続させたい
・小傷が目立つので綺麗にしたい
・洗車が苦手で、簡単に綺麗にしたい
・洗車機を使うので塗装を保護しておきたい
などなど
それぞれの要望や価値観に合ったコーティングが施工できれば良いと思います。
ただ、このような価値観の多くは、“漠然と考えている”くらいのレベルで、明確になっていない場合がほとんどです。
しかも、重複している場合が多いのです。
例えば、
「新車なので綺麗にしておきたいし、それを長く継続したいと思っている。しかも洗車が苦手なので、しばらくしたら洗車機を使うかもしれないので丈夫なコーティングがいい。」
というように、あれもこれもと要望が重なることが多いのです。
我々のようなコーティング専門店や、コーティングを提案する窓口の方は、一方的に決めつけるのではなく、お客様のお話しに耳を傾け、しっかり話を伺うことが大切です。
対応するコーティング性能
先ほど挙げた価値観を、コーティング性能に言いかえるとどのようになるのでしょうか。
小傷が目立つので綺麗にしたい→下地処理技術
洗車が苦手、簡単に綺麗にしたい→防汚性の高さ
洗車機を使うので塗装を保護したい→耐擦性の高さ
愛車に施工するコーティングが、それぞれの性能を持ち合わせたものであれば、お客様のニーズを満たしたコーティングとなります。
コーティング性能の考え方
では、それぞれのコーティング性能は、単純に捉えても問題ないのでしょうか。
「持続性の高いもの」、「下地処理技術」、「防汚性の高さ」、「耐擦性の高さ」のそれぞれを見てみましょう。
持続性の高いもの
お客様のご要望が、「持続性の良いもの」であるならば、コーティング剤のメーカー公表値である「耐久性〇年」というものを比較して一番長いものを選択すればよいのでしょうか。
実は、「耐久性〇年」というものはあまり意味のないもので、単純に長ければ良い訳ではりません。保管状況や使用状態によって愛車の傷み方は変わります。
いくら長期間の耐久性があっても、屋根なし保管で毎日車を使用し、洗車は月に1回というような使い方では、おそらく「耐久性〇年」は実現できません。仮に「耐久性半年」でも、地下駐車場に保管していて、週末にしか車に乗らず、洗車は月に1回のような使い方ですと、明らかに車の傷み方は緩やかに進行しますので、数年後の結果に大きな差になります。
下地処理技術
では、「下地処理技術」に関してはどうでしょうか。
小傷がすべて消えて、まるで鏡面仕上げのような下地になれば、”良い下地”といえるのでしょうか。
答えはNOです。
仮に、鏡面仕上げのように仕上げて下さい、というご要望があれば別ですが、
目を凝らして、特殊照明で照らして見えるような傷まで追いかけて良いわけがありません。
髪の毛一本分くらいしかない厚みの塗装を削って、その車の大切な塗装膜を減らすことは、生涯研磨回数を減らしますし、塗装密度を粗くしますし、あまり意味がありません。
施工者の自己満足にしかならない下地処理作業になります。
防汚性の高さ
様々なコーティング剤の謳い文句に、「防汚性が高い」と書いてあります。どのコーティング剤が一番防汚性が高いのか、本当のところは各コーティング剤で比較したことがないのでわかりません。
では実際、防汚性の高い低いは、どのように判断するのでしょうか。
水が良く弾くから、汚れにくいのでは?と考える方もいるでしょう。ただ、水が良く弾くから、汚れも弾くという考え方は半分正しくて半分間違いという感じです。
車の塗装表面は一見、ツルツルしていますが、ミクロの世界でいうと、凸凹した状態になっています。
下の図は、塗装表面を簡単にイラストしてみたのですが、大小さまざまな丸みのある粒子が塗装で、その隙間に入り込んでいるのが汚れになります。
汚れが塗装に付着すると、塗装の凸凹に汚れが入り込み、放置することで汚れが固着してしまいます。固着した汚れは時に、通常の洗車では落としにくい場合があります。
一方、コーティング施工をしていると、まず下地処理で塗装表面の凸凹がある程度均等にならされ、その上にコーティング剤が浸透密着しますので、汚れと塗装を密着させません。
つまり塗装を保護していることになります。
ここで一番重要なのは、コーティング剤の密着度が重要となります。
塗装との密着が甘いと、塗装を保護しなくなるばかりか、コーティング剤そのものが、酸化被膜として汚れとして塗装に残ります。こうなると、塗装を保護する被膜と言うよりは、汚れ、しかも頑固な汚れとなってしまいます。
塗装を保護する目的であるはずのコーティングが、汚れになっては、本末転倒です。
水を良く弾くから、というよりは、いかに塗装としっかり密着するかがポイントとなります。
耐擦性の高さ
傷が付きにくい硬いコーティングであれば安心ですが、ただ硬ければ良いわけではありません。車は、動くことによって若干のねじれが生じ、塗装面も、いっしょにねじれますので塗装には、柔軟性が求められます。
コーティング剤が硬いだけの性能ですと、塗装に追従するしなやかさが失われ、最悪の場合、ひび割れてしまうこともあります。
最近流行っているスマホのコーティングも、固いだけの被膜ではなく、スマホ本体にしっかり密着し、追従性のあるコーティング剤を使用しています。スマホ本体にしっかり浸透・密着することで分子結合を強化し、傷がつきにくく、割れにくくなっているのです。
これまでをまとめますと、
下地処理技術=鏡面仕上げが良い訳ではない 防汚性の高さ=水弾きの良さが防汚性の高さを表しているのではない 耐擦性の高さ=コーティングの硬さだけの問題ではない
と言うことになります。
結局は、耳障りの良い謳い文句のコーティング剤の表面上の性能を比較するよりは、
「いかに強固に塗装と密着し、塗装に追従するコーティング剤であるのか」
「適切な施工能力があるのか」
というのがコーティングを選ぶポイントとなります。
そして、どのコーティングを選択しても、
「汚れを固着させない日ごろのお手入れが大切」
ということになります。
コーティング施工後の綺麗を、いかに持続させるのかが重要で、
そのために、日ごろのお手入れや、コーティングメンテナンスが必要となってくるのです。
単純に高機能のコーティングを選んで施工するということだけでなく
日頃のお手入れがあってこそのコーティング、っていうことです。
メンテナンスの重要性
我々ブランズは「定期メンテナンス」を無料にてご案内しております。
それは、コーティング施工後の美しさは当たり前の基本として、“施工後の綺麗を持続させる”ことに注目しているからです。
一回の施工で、綺麗になりました、「ハイ終わり」、ではなく、“綺麗の期間”をご提案したいと考えております。
そして、メンテナンスの際に、簡単に剥がれ落ちるようなコーティング剤では役割を果たせませんので、密着性能の高いコーティング剤を使用しています。
塗装表面の水シミ(雨シミ)を専用のケミカルで洗浄した時に、シミと一緒に落ちてしまうようなコーティング剤ではダメなのです。
人の肌と違って、車の塗装には自然治癒力も、新陳代謝もありません。
ですから、しっかりとしたコーティングで保護してあげることで、塗装本来の輝きや発色が得られると考えます。
コーティング施工をしたからと言って、汚れないわけではありません。
汚れます。しかし、その汚れがつきにくく、落としやすければ洗車も楽になります。
塗装まで汚れが到達しなければ、塗装を保護することができます。
まとめ
コーティングをどうやって選ぶかは、「あなたが何を求めているか」によります。選ぶ愛車が人それぞれのように、人の価値観もそれぞれです。求める価値観に見合うコーティングを施工するのが満足に繋がります。
選ぶポイントは、謳い文句だけを鵜呑みにせず、本質を見ていただきたい、ということです。
下地処理技術=鏡面仕上げが良い訳ではない
防汚性の高さ=水弾きの良さが防汚性の高さを表しているのではない
耐擦性の高さ=コーティングの硬さだけの問題ではない
残念ながら、コーティング施工をしたからと言って全く何もせずに汚れもつかないし綺麗なままです、とは言えません。
「汚れますし、日ごろのお手入れが重要です」となります。
まずは、しっかりとした施工で綺麗になること、これが基本で、施工後の綺麗をどう持続させるかが重要となります。
- メンテナンスに耐えられるコーティング剤であること
- 定期メンテナンスが施されること
この2つが現在最強のコーティングになるかと思っております。
弊店のコーティングは、それを可能にしたコーティング施工をご提供しておりますので、気になる方は、お気軽にご相談ください。
ご参考→業界初!無料メンテナンス