カーコーティングのメリットは?持つの?持たないの?
念願の車を購入し、自分の手元に車が納車された時、誰もが「綺麗なまま維持したい」「ずっとピカピカな車に乗りたい」と思ったはずです。雨が降れば車も汚れます。汚れたら洗車をして綺麗を維持されていますよね。やっぱり誰でも綺麗な車に乗りたいのです。
そこで注目されるのが「コーティング」です。今回は、いざコーティングを施工したら何に気をつけなければならないのか。どうやったら長持ちさせることができるのか、をご紹介していきます。
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カーコーティングって?
一言で申し上げると、“車の塗装面を物質で覆うこと”になります。表現が硬くなりましたが、塗装を更に覆う物質が様々な役割を果たすのです。塗装だけで大丈夫じゃない?と思われる方もおられると思いますが、「綺麗なまま維持したい」「ずっとピカピカな車に乗りたい」と思っていらっしゃるなら、コーティングを施工することをおススメいたします。
一昔前ですと、赤い車で特に顕著でしたが、ワックスをかけているとスポンジが赤くなってきたり、数年も経過すると真っ赤な塗装が朱色のように薄い赤色になってしまったりしたのをご存知でしょうか。今は、ソリッドカラー(メタリックのようにキラキラした粒々が入っていない原色)でも、クリア塗装がされているのであまり見かけなくなりましたが、塗装も太陽による紫外線の影響は受けますし、雨やキズの影響を受けます。
年々塗装技術も向上して、薄く塗装する技術によって、以前の車に比べて、塗膜(塗装の厚み)も薄くなりました。コーティングを施工して、塗装本来の“保護する性能”や“美観を保つ性能”を更にパワーアップさせることにより、退色やツヤがひけることから守ることができます。
塗装保護剤の変遷
1769年に自動車が誕生し、蒸気で走る車から、電気、ガソリンと動力源を変え進化してきました。ガソリン車より電気自動車のほうが歴史が古いんですね。
車が進化し大衆化されはじめた、1900年に入ってから初めてカーワックスが発明され、塗装を保護したり、より綺麗に見えることを目的とした塗装保護剤が生まれました。
ちなみに、ワックスで有名なタートルワックス社の設立が1941年で、聞きなじみのあるシュアラスターワックスの開発が始まったのが1947年でした。日本でワックスがメジャーになったのが1970年代からです。現在に至るまでの塗装保護剤の変遷を大まかにみていきましょう。
天然カルナバロウを使用したワックスが有名ですが、主に油脂を使った塗装保護剤です。 艶や経済性の面で優れており、今もなお根強いファンの方が多くいらっしゃいます。 デメリットは持続性が無いこと。主成分が油ですので、流れ落ちやすく、不純物と混ざり合って水垢(黒いシミのようなもの)になりやすい。誰でも簡単に施工できるために広まったが、施工の手間がかかり、継続的に施工しない限り、保護剤としての持続性に欠けいます。 第2世代 ポリマー フッ素やシリコン、チタンなどの成分が配分されている保護剤。基本成分により分類され、ワックスよりは長持ちするが、保護剤の定着は成分によって異なります。このポリマーが出始めたころから専門に施工するお店も増え、自分自身で施工する方と、施工店でお願いする方が出てくるようになりました。 第3世代 有機質配合ガラス系保護剤 保護剤にガラス成分を配合し、そのままだと溶剤として安定しないために、有機物を混ぜた保護剤になります。硬化系コーティングの先駆けとなりますが、硬化した時に有機物が抜けきらずに塗装面に残り、紫外線や酸性雨の影響を受けて、劣化してしまうデメリットがありました。 第4世代 無機質配合ガラス系保護剤 ガラス成分を結合させるために、多少の有機質が混ざっている保護剤になります。大気中の水分と化学反応を起こして、含まれている有機質が気化して、ガラス成分の無機成分が塗装面に残り、硬化する性質があります。 第5世代 無機質ガラスコーティング 当店でも取り扱っている、「無機質ガラスコーティング」になります。最新ナノ化技術(超微粒子)により、ガラス成分が分子レベルで塗装に浸透結合します。有機物が配合されていない為、劣化しにくく、強固な被膜で塗装を保護します。
カーコーティングのメリット
カーコーティングのメリットとして真っ先に挙げるのは「塗装の保護」でしょう。
保護剤の変遷でご紹介しましたが、塗装だけで外部環境から車を守るのではなく、塗装を保護することで、退色やツヤがひけてしまうことから守っていきましょうという観点で保護剤が生まれました。
そして、その保護効果の持続性や強度を増すために保護剤が進化し続けているのです。コーティング剤に含まれる成分により、その効果は異なりますので、コーティング剤の特性はある程度把握することが重要です。耐久性、防汚性、防錆性に優れるコーティング剤が最新のコーティング剤となります。
参考→ブランズのコーティング
カーコーティングのデメリット
各種コーティングが発売され、各社様々な謳い文句で広告しています。とかくメリットばかりが目立ちますが、デメリットは何でしょうか。
デメリットとして一番に挙げられるのが、「施工に手間がかかる」ということです。ここで申し上げるコーティングは、あくまでディーラーや専門店などに委託するようなコーティングの場合です。DIYで施工するコーティングではありません。
コーティング施工は、まず車の塗装面に付いた汚れを除去し、専用の機械で研磨して下地を整えてから保護剤を塗布します。一つ一つの工程に手間がかかりますし、専門的な知識が必要となります。
施工に手間がかかるということは、手間賃(工賃)が高く、施工にお金がかかります。しかも上級グレードのガラスコーティングなりますと、コーティング自体の原価も高くなりますし、硬化系の液剤になるため、施工も専門的な知識と技術を要しますので高額となります。
次に挙げるデメリットは「完成まで時間が掛かる」ということです。
手間がかかる分、完成までに時間がかかるのは当たり前なのですが、「ガラスコーティング」の保護剤は、完全硬化に日数がかかるのです。化学変化により塗装面に密着させますので、しっかり乾燥・硬化させることが必要です。施工店によりますが、初期硬化の為の機材を準備しているところもあれば、犠牲膜を塗布し、完全乾燥までの時間調整を図るところもあります。
完全硬化して初めて、コーティング剤の性能が発揮されますので、重要なポイントとなります。
ちなみに弊店は、遠赤外線の機材による硬化促進作業を実施し、更に犠牲膜の働きのあるコーティング剤も塗布することで上質な仕上がりを目指しております。
カーコーティングを長持ちさせる方法
カーコーティングも施工して「ノーメンテナンス」「洗車いらず」というわけではありません。塗装は保護剤により保護されておりますが、コーティング被膜の上にも汚れも付きますし、強く擦れば傷も入ります。決して、「そのままで汚れない」、「綺麗が持続」、とはなりません。
カーコーティングを持たせるとは?
カーコーティングを施工する場合に気になるのが、「どれくらいもつの?」と言う人が多いと思います。コーティングの持つ、持たないを決める指標はなんでしょうか?
それは水弾きですか?汚れの落としやすさですか?傷のつきにくさですか?
どれも正解ですが、車が汚れたままで判断してはいけません。必ず、正しい洗車をして、塗装表面に付いた汚れを除去してから判断してください。
コーティングを長持ちさせるにはメンテナンス
多く場合、コーティング被膜の上の汚れを除去することでコーティング被膜が生きていますので効果が持続されているはずです。ただし、劣化しやすく、剥がれやすいコーティング剤は別ですが。
つまり、コーティングが持つ、持たないというのは、定期的な洗車により変わる、ということです。そして、コーティングを長持ちさせるためには、日常のお手入れをしていただき、時に専門家にメンテナンスをしてもらえば、かなり長い期間、コーティングの効果を得ることができるはずです。
あとは、普段のお車の保管場所や使用条件がコーティングに持続性に影響を及ぼしますので、頭の隅にでも置いておいてください。
・直射日光を避ける
車は外で走るために不可能なことですが、太陽の紫外線が大きなダメージを与えますので、保管場所や、外出先での駐車場所に気を配っていただくだけで変わります。例えば自宅のガレージにおいても、西日が当たる場所であれば、一週間ごとに車の向きを変えて駐車してみることで、車に与える影響を分散させることができます。
・水道水をそのままにしない
洗車したあとに、水道水の水は必ず拭き取ってください。水道水はカルキやミネラル成分が多く含まれていますので、そのまま塗装面で乾燥してしまいますと「シミ」になり、時間の経過とともに固着し、取りにくくなります。そして塗装を侵食するまでになりますので、水道水には気を付けてください。
まとめ
塗装を保護するためのコーティングも進化し、今や第5世代。
ご自身が、愛車を思う気持ちが強いのであれば、保護剤の選択を慎重にしていただき、それぞれの特性を理解することからはじめていきましょう。
せっかく施工したコーティングも、日ごろのお手入れで効果が変わりますので、施工したお店と協力して愛車をいつまでも大切にお乗りいただきたいと思います。
私たちブランズは、「オーダーコーティング」に拘ります。お客様のご希望に寄り沿い、お話をしっかりお聴きしたうえで、最適なコーティングをお勧めしております。さらに、無料メンテナンスを自動付帯してご案内しておりますので、1回のコーティング施工をして終わり、という考え方ではなく、「綺麗な期間」を販売しております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。お待ちいたしております。