V220dのパーテーション制作・取付

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メルセデスベンツV220dにパーテーション取付
輸入車、高級車を中心にコーティング施工しているブランズでございます。
さて、本日は、メルセデスベンツV220dに特別オーダーの取付作業をしました。
フルカスタムのパーテーションの取付でございます。
パーテーションとは?
パーテーション、パーティーションとも言いますが、「間仕切り」のことです。
車の場合、前席(運転席・助手席)と後席を間仕切りするための壁になります。
リムジンや一部の国産車でメーカー出荷時にパーテーションが組まれていることもありますが、市販車ではあまり一般的な装備ではありません。
目的は後席のパーソナルスペースを尊重したい、前席やドライバーからの視線を遮りたい等、様々です。
後席に乗られている方が快適に、くつろいで移動できる空間は「人を乗せて走る車」の究極な使い方であり、おもてなしの心の表れだと思います。
そんな思いを形にすべく、特別オーダーの「パーテーション」の制作と取付をおこないました。
ワンオフのパーテーション
今回のオーダーは次の要望を満たすもので制作。Vクラス専用で簡単に取り付けられるキットのようなものは無い為、フルオーダーのワンオフ制作になります。
お客様のご要望 入念なお打合せをしまして制作に取り掛かります。 弊社が手掛ける“パーテーション”はお客様のニーズにお応えすべく、設計、制作まで基本的に1人で担当します。おこがましいのですが、まるでAMGのエンジンのようです。メルセデスベンツAMGのエンジンは“ワンマン・ワンエンジン”により一人のマイスターが責任を持ってエンジンを組み上げ、世に送り出すことをしています。 AMGエンジン上部にマイスターのサインが入ったプレートが貼ってあります。弊社のパーテーションにはマイスターのサインはありませんが、丹念に少しずつ組み上げ、お客様が快適にお乗りいただけるように気持ちを込めて制作しております。 “ワンマン・ワンパテーション” 弊社が作った造語ですが気持ちはAMGのマイスターと同じかもしれません。 イラストレーターのような人材はおりませんので、まずはお客様のお話しを伺い、手書きのイラストで商談します。 具体的なデザインが想像しにくいかと思いますがご容赦願います。 大型モニター他、どこまでの装備を盛り込むかご要望をお伺いし、ご希望に沿ったシステムをご提案申し上げます。 純正のままですと運転席、助手席があり、ウォークスルーで後席にも移動できます。取り外し可能な足を置くオットマンも装備されております。 天井には後席用の空調調節スイッチがあります。 今回、何もないところに”パーテーション”を設置しますので、全てが現物(実車)合わせで制作していきます。お客様のご要望の「空気清浄機」、「マッサージ機」のサイズや、「スピーカー」が綺麗におさまる寸法で制作しなければなりません。 また、Vクラスはセカンドシート、サードシートまでありますので、三列目のシートに乗り込む場合は、セカンドシートを前方にスライドしなければなりません。こちらのVクラスは、セカンドシートに携帯を置くスペースがついていて、スライドした時に前に突き出す形になるため、なるべく前方にスライドできるようにするために、パーテーションの位置を調整しました。 ちなみにコチラの携帯置き場のような台座ですが、純正のままですと、残念ながら充電機能はございません。ですので、今回、コチラに非接触充電器を設置しまして、携帯を置くだけで充電できるようにしました。 パーテーションの位置、角度は空気清浄機の設置場所の上部スレスレに位置を設定しました。 さらに、万が一に備え、強度も考慮しなければなりません。ただの板を加工して間仕切りにすることはできず、走行中の車体の歪みや振動に耐え、きしみ音や振動によるビビリ音も発生しにくい構造にしなければなりません。 これだけしっかりした骨組みがあれば安心かと思います。 パーテーション中央に空気清浄機を設置し、フィルターの交換を見据えて前面のカバーを取り外し可能なように埋め込みました。 お客様からのご要望で、「100Vコンセントが欲しい」とのこと。HDMIも含め、中央の下側に纏めました。 当初の完成予想図イラストにあった「小物入れ」がスペースの関係で無くさなければならなかったり、小型モニターの位置が変更になったりしましたが、全体バランスを取った仕上がりになりました。 お客様のご要望にもあった「運転手との会話ができるようにする」につきましては、やはりインターホンが最適となります。ボタンを押して呼び出し、相手が受ける。まさにインターホンの設備になります。 運転席側の天井。小さなスピーカーを設置しました。そしてサンバイザーのところにはマイク。 エアコンの温度調節ボタンの手前に、通話スイッチを設けました。運転手さんが後席に連絡取りたい時にはこのボタンを押して呼び出します。後席からの呼び出しの際は、コチラのボタンを押して受話します。 後席のマイクとスピーカー。左右どちらでもお話しできるように両方に設置してあります。 コンセントや、マッサージ機を作動させるインバーターを助手席の椅子の下に設置。個別にON/OFFできるようスイッチも設置しました。 パーテーションの裏側(前席側)には防音シートを隙間なく貼り込み、防音効果を高めました。 見えない所もしっかりと作り込みます。 制作設計と取付でだいぶお時間がかかりましたが、ようやく完成しました。 外観は当然そのままですが、スライドドアを開けた瞬間、豪華な内装になります。 まずは運転席。インターホンのスイッチ部分。 センターコンソールの手前まで後席のシステムの配線が収納されていますので、一段高くなっています。 純正のフロアマットがピッタリはまるように幅と奥行きを調整しました。 パーテーションのガラスはスイッチによって、曇りガラス⇔透明にかわります。 スピーカーはフォーカルのスピーカー。お客様のご希望です。 パーテーション上部のイルミネーションは、何色もの色が選択でき、明るさも調整できますが、室内灯に合わせた明るさと色にしてあります。 大型モニターの周りにはピアノブラックパネルで装飾しております。 スイッチ一つで透明に。 イスに付いているドリンクホルダーは温冷機能つきドリンクホルダー。合計4つ設置しました。 三列目の方用に9インチモニター設置。(両側) リムジンで見られるような「冷蔵庫」、「グラスホルダー」「キャビネット」のようなものはご要望があれば設置できますが、お客様のご要望を網羅したパーテーションを設置しました。 ここまでの豪華装備ですと、気になるのは金額ですよね。 ざっくり250万円~300万円になります。あくまでワンオフですので、オーダーに合わせてカスタムしていきます。 間接照明をここにつけたい、棚がここに欲しい、ウッドトリムをここに、、などのオーダーはご希望に合わせて制作しますので、入念な打ち合わせが必要になります。 私共ブランズは、コーティング専門店ではございますが、フィルム施工、テレビやレーダーやドラレコなどのお取付もしております。お車に関するお問い合わせはお気軽にメールください。 お待ちいたしております。
ワンマン・ワンパテーション
パーテーションの制作
制作途中
完成!
気になる金額ってどれくらい?