洗車が大変。屋根なし保管はキツイ?車の汚れいろいろ
新車であろうが中古車であろうが月日が経てば車は汚れます。私たちが日ごろ施工しているコーティングは“汚れをつきにくくして、汚れを落としやすくする施工”をしています。
塗装だけでボディを守れれば良いのですが、素のままで対抗できる外部環境ではありませんので、長く綺麗を維持するのであればコーティング施工をお勧めします。
車につく汚れとは
そもそも車につく汚れには、どんな種類があるのでしょうか。目に見えるものを少し上げてみました。
それぞれの汚れを理解していただき、日ごろの洗車を効果的にしていただきたいと思います。
車の汚れいろいろ
雨の日の走行で巻き上げられた泥汚れ。靴についた泥で車内を汚してしまうこともあります。 走行中または駐車中に大気中の砂や埃がボディに付着します。分かり易いのは冬の朝。屋外に駐車していると、夜露がついてボディ全体が濡れています。その夜露が乾くと、水滴に含んだ砂や埃が塗装面に残り、ボディやガラスが汚れています。 春先に飛散量が多くなります。塗装面に付着し、雨などの水が付くと攻撃性がアップし塗装を傷めます。軽視できない物質です。花粉によるシミは熱に弱い特徴があるので、炎天下やヒートガンで熱することで除去される場合があります。 ワックスや汚れが水と共に流され、ボディに黒いシミをつくります。水あかをそのまま放置すると落ちにくい汚れとなってしまいます。 雨や水道水の水がボディに付着し、乾いた時に残る水シミです。水に含まれるカルキやミネラルなどがシミの原因です。 水滴がレンズの役目となり塗装を傷めます。また、イオンデポジットが時間を掛けて塗装面を侵食し、やがて塗装面に食い込んだように凸凹のシミになり、最悪の場合、再塗装でしか改善できなくなります。 排気ガスや工場から出る煙にススが含まれています。トラックの後ろを走行したり、高速道路を走行後、フロントガラスを拭くとウエスが黒くなります。 ワックスに含まれる油、車のドアや車輪部分やギヤに付いているグリス、人間の皮膚の油など、油脂系の汚れは様々の種類があります。 特に夏場の道路は、アスファルトの成分が跳ね上げられ、タイヤ周りに付着します。水洗いで簡単に落とすことができない汚れです。 強い酸性やアルカリ性を帯びた鳥糞は、放置すると落としにくくなり、更には塗装面を侵食し、クリア層を破壊します。一度破壊された塗装は元に戻りません。 山間部や高速道路を走行するとフロントバンパー、ナンバープレート、フロントガラスに虫の死骸が付いてしまいます。放置すると、塗装面を傷めてシミになってしまうことがあります。 木の下に駐車したり、夏場の街路樹下を走行すると霧状の樹液が付着します。水洗いで簡単に落とせる段階なら良いですが、固着すると落としにくくなり、塗装面にシミをつくります。 ブレーキダストや線路、車の金属部分から発生する細かな鉄粉は、塗装面に悪影響を及ぼします。鉄粉が塗装面に刺さると、熱や錆により塗装を侵食してしまいます。また、鉄粉を除去しないまま研磨すると、研磨熱で鉄粉を塗装の奥まで追いやってしまい、除去することが出来なくなる場合があります。 海岸近くの走行や、お住まいの場所が海に近いと塩害を受けてしまいます。塩は鉄をサビさせる特徴がありますので、車には大敵です。また、雪道にまかれる融雪剤にも多量の塩が含まれていますので早いうちに下周りの水洗いをお勧めします。 ワックス成分が流れ落ちたり、走行中に付着した油汚れが原因で、フロントガラスに油の膜を形成します。ワイパーで水を拭ってもギラついて視界を悪化させます。 主に洗車時に付いてしまいます。洗車時のスポンジやウエスに付いた砂やホコリ、ウエス自体の繊維が塗装面を傷つけます。バケツ一杯の水で洗車する方法や、毛羽たきで付く場合があります。 研磨機による傷です。バフ(研磨機の先端に付けるスポンジや毛先の長い円状のもの)や研磨剤の組み合わせ、力加減などにより傷が入ってしまいます。傷消しの作業を丁寧に行えば良いのですが、手間を省くと研磨傷が残ってしまいます。 モヤモヤしているところが”オーロラ傷”です。研磨は、塗装を綺麗に整える役割のはずなのですが、かえって傷を目立たせる結果になっているというのは、複雑な思いです。 この研磨傷は、鈑金塗装から車が戻ってきたときにも良く見受けられます。板金塗装の工程で、最後に塗装面を整える工程があるのですが、その時に研磨傷をつけてしまうことがあります。 特殊なライトを当てたり、太陽光によって、塗装面のオーロラ傷が出現します。 車を取り巻く環境は過酷です。さまざまな汚れに対抗し塗装をいたわってあげることで、いつまでも綺麗な状態を維持することができます。 汚れたら洗車をするのが一番ですが、普段の洗車で落ちる汚れでしたら良いのですが、特殊な洗剤や手法を取らないと落ちない汚れが厄介です。そんな時は、洗車専門店か、弊店のようなコーティング専門店にご相談してみてください。 あと、目に見える汚れの他に、一番忘れて頂きたくないものが“紫外線”の存在です。最近の紫外線は強く、人の肌にも悪影響を及ぼすために様々な対策化粧品が発売されております。 車の塗装も同じく、紫外線の影響は大敵です。極力紫外線の影響を受けないように気を付けていただくだけでダメージは最小限となります。 外で走る目的の車に、紫外線対策をしてください、と申し上げても無理ですので、まずは、ご自身の愛車を取り巻く環境を理解することから始めましょう。 そして、環境に合わせて、綺麗を維持する予防なり、対策することを考えていきましょう。 一般的に、運転している時間と駐車(保管)している時間を比べますと、圧倒的に駐車している時間のほうが長いと思います。つまり、駐車場の環境は、車を綺麗に維持するために重要な要件となります。 車にとって一番良い環境は雨や風の影響を受けない場所が良いのですが、中々そのような場所に駐車や保管できる人は少ないと思います。 地下駐車場など、紫外線や、雨、風の影響を受けない駐車場であればあまり心配はいらないと思いますが、風雨に晒されている駐車場に置かざるをえない場合は、自己防衛するしかありません。 ・屋根の無い駐車場 ・線路沿いの駐車場 ・幹線道路に面した駐車場 ・街路樹や木の生い茂っている駐車場 ・西日の当たる駐車場 ・海岸に近い駐車場 上記のような駐車場で保管しなければならない場合は、何もしなければ塗装を加速的に傷める恐れがあるため、対策が必要になります。 屋根のない駐車場は、日光、風に対する対策が必要です。日光は紫外線を多く含み、塗装だけでなく内装にも悪影響を与えます。ボディカバーなどで対策してる方も多いかと思いますが、ボディカバーはあまりお勧めいたしません。 ボディカバーは、中に湿気がこもりやすいことと、風による傷が入りやすくなるためお勧めいたしません。カバーには防水加工が施されておりますが、月日と共に防水加工が弱くなり水が浸透してしまいます。すると湿気がこもってしまい、錆の発生や、塗装が水気に晒されている時間が長くなるための悪影響が心配されます。また、防水加工が低下することにより、カバーの内側が汚れやすくなり、塗装面を傷めてしまうリスクが高まります。 風による影響は、主に擦れることによる傷つきです。カバーをしっかり装着しても風によりあおられ、ボディを擦ってしまいます。車を守り、汚れから守るはずのボディカバーなのに、フェンダーの上やルーフの角が黒ずんだように無数の小傷が残っています。これは、カバーとボディが擦れて塗装面に傷を作り、更にその傷に汚れが入り込むことで黒ずんだような汚れになります。 屋根のない駐車場の場合は、ボディカバーに頼るよりも、やはりコーティング施工と、日ごろの洗車をすることで対策していきましょう。様々な汚れや影響から保護する最善の方法であると思います。 線路沿いの駐車場は、鉄粉からボディーを守ることが優先されます。洗車をしてボディを吹き上げる時に、ウエスが引っかかる感じがしませんか。もうすでに鉄粉が付着しています。 様々な鉄粉クリーナーが市販されていますのでマメに除去するのも手ですが、定期的に洗車専門店などで鉄粉を除去していただくことをお勧めします。 鉄粉除去に専用粘土を使用する場合もありますが、粘土による鉄粉除去は傷が入りますので、コーティング施工前提の場合は良いのですが、それ以外の場合は、粘土による鉄粉除去は避けたほうが良いです。 鉄粉除去剤は成分の強い物もあるので、除去剤を使用した後は塗装面をしっかり保護してあげましょう。 髪を洗った後にリンスしますよね。そのイメージです。ワックス、ポリマー、ガラス系コーティングなど、使用状況に合わせた保護剤を施工しておきましょう。 幹線道路は人、車の往来が多く、駐車している車にも多少なりとも影響を与えます。 まず、排気ガス。 幹線道路付近の大気中には、排気ガスが多く含まれ、幹線道路沿いにスモッッグがかかることもしばしばあります。その他、タイヤの摩耗カス、ガソリン燃焼の際のスス等も大気中に含まれます。 人体にも影響を及ぼしますが車にも良い環境ではありません。 マメに洗車をしたり、コーティング施工することで塗装面に汚染物質が入り込まない対策が良いと思います。 次に、幹線道路は、人と車の往来が多い為に、物の飛来やいたずら傷の心配があります。車に巻き上げられた小石や砂が車に当たったり、人の往来が多い為に、カバンや洋服が当たったりして傷がついてしまうこともあります。 不可抗力の部分でありますが、万が一ついてしまった場合は、再塗装しなければならない状況を除き、コーティング専門店にご相談いただきますとある程度の傷であれば目立たなくすることも可能です。 飛び石のような小さな深い傷に関しては、早めのタッチアップペイントをお勧めします。判断の目安は傷の深さ。ボディの鋼板まで到達している傷は、早急にタッチアップいたほうがいでしょう。あくまで見た目の良さと言うよりも、錆に対する対策としてタッチアップすることをお勧めします。 街路樹や木の生い茂っている駐車場は、樹液や落ち葉の影響が考えられます。特に夏場は樹液が多く、一日でボディがベタベタになります。樹液は放置すると樹脂となり、水洗い洗車だけで落とすことが困難になりますので早めの洗車が有効です。 落ち葉にも注意が必要です。カウルトップ(フロントガラスの下の樹脂の部分)に積もった落ち葉が隙間に入り込み、水に濡れたり乾燥したりを繰り返し固着してしまうことがあります。さらに水抜きの穴を詰まらせてしまい、排水が上手くいかず、水を滞留させてしまう場合がありますので、こまめに掃除をして取り除いたほうが良いでしょう。 西日の当たる駐車場は紫外線の影響が心配されます。紫外線は塗装面だけでなく、樹脂部分にも影響を与えます。フロントバンパーの通気口やフロントグリル、フェンダーアーチモールなど、紫外線により、樹脂部分が次第に白っぽくなり、退色してしまいます。完全に劣化・退色する前にコーティング施工をして保護してあげると進行を遅らせることができますし、白っぽくなっていた樹脂を復活させることもできます。 あとは、ヘットライトの黄ばみ。ボディがツヤツヤでもヘットライトが黄ばんでいると台無しです。しっかりコーティングして黄ばんでくるのを遅らせる対策が有効です。 海岸に近い駐車場は、潮風による塩害の心配です。風向きや湿度の影響で、塗装表面がベタベタになることが良くあります。ベタベタな状態は汚れを吸い寄せてしまい汚れを加速させます。当然、塩ですので錆が心配です。 マメな洗車と、塗装をしっかりコーティング施工をし保護してあげることが良いでしょう。 新車や中古車を購入し手にした時の「この車を綺麗に維持するぞ」の気持ちをどうかお忘れにならないでください。 車に付着してしまう汚れは様々で、ある程度は洗車で対応できるものの、洗車で対応できない汚れも存在します。そんな時はコーティング専門店にご相談ください。保管状況や使用環境をお伺いし、お勧めするコーティングをご提案致しますし、対策をご提案します。 雨や風に当てないように車を使用、保管することは不可能です。雨や風に当たる前提で、車を綺麗に維持する対策を講じていきましょう。 弊店は、防汚性、耐久性に優れた「ガラスコーティング」をお勧めしております。付いてしまった汚れの除去はもちろんのこと、汚れから守り、綺麗を維持するお手伝いを得意としておりますのでお気軽にご相談ください。 塗装を長持ちさせるために
駐車場の環境
屋根のない駐車場
ボディカバーをお勧めしない理由
線路沿いの駐車場
幹線道路に面した駐車場
街路樹や木の生い茂っている駐車場
西日の当たる駐車場
海岸に近い駐車場
まとめ