車を綺麗に維持するコツは「〇〇する時から意識すること」
輸入車・高級車を中心にコーティング施工しているブランズでございます。
今回は、「車を綺麗に維持するコツ」についてご案内いたします。
Contents
車を綺麗にしようと思ったキッカケは?
車を綺麗にしようと思ったキッカケは何ですか?
普段の洗車は別として、愛車を綺麗にしよう、綺麗を維持しようと思ったキッカケは多くの場合、新しい車を手にした時ではないでしょうか。
いろいろ考え、悩み、想像して購入した車。誰しも買った車を手にした瞬間、「よし、綺麗に乗っていこう」と思ったはずです。
綺麗にしようと思ったキッカケは、新しい車に乗り換えた時、または車を購入した時ではないでしょうか。
しかしながら、納車されて、1ヶ月、半年、1年と時間が経つにつれ、綺麗にしていこうと思っていた気持ちがどんどん小さくなり、いつの間にか洗車の回数が減り、
「また雨が降るから洗車は今度でいいや」
とついつい汚れたままにしていませんか?
安心してください。あなただけではありません。多くの方が“つい”そのような状況に陥り、まあまあ綺麗な状態なら良しとする感じで愛車を維持しています。
私も、車を綺麗にするお店を運営しておりますので、皆さんが我々のように綺麗にすることができるようになると商売になりませんので、綺麗にするのは弊店のような専門店にお任せいただくことをお勧めいたします。
さて今回、誰もができる「車を綺麗に維持するコツ」を書いてみたいと思うのですが、多くの場合、車を所有している前提で「綺麗にするためにこれからどうするの?方法は?」という部分をお話ししているケースが目立ちますので、もう少し手前から、車を買う段階からお話しをスタートさせたいと思います。
車を購入するとき
購入しようとしている車は、街で見かけた車ですか?ネットで検索して見つけた車ですか?使用環境が変わるからお乗り換えですか?
車を購入する時って、本当に楽しいですよね。自分が運転しているシーンを想像して、旅行している場面や、友人を乗せて走っている場面を思い描きながら、予算や、色、グレードなどを総合的に判断して購入に踏み切ると思うんです。
試乗も終わり、カタログや実車を見ながら、心の中では「よし、この車にするか」と決めて商談室のテーブルにつき、細かい話をしようとお店の担当者に言います。
「お見積りを見せてください」
すると、たくさんの項目にそれぞれの金額が記入された見積もり書が提示され、営業担当の方から説明を受けます。いわゆる「見積書の提示の段階」ですね。
「車を綺麗に維持するコツ」のためには、実はこの段階が一つのポイントになります。
購入しようとしている車は
新車ですか?中古車ですか?
「よし、買おう」と心に決めた車は新車ですか?中古車ですか?新車であればさほど問題がありませんが中古車の場合は少しでも良いコンディションの車を検討してください。
良いコンディションの車であれば、「綺麗を維持する」には優位に働きますし、さほど手を加えなくても塗装本来の輝きと発色を呼び出すことができるからです。
コンディションの良さを判断するのは、年式や走行距離だけではありません。内外装の現状のコンディションを見ることが重要となります。
コンディションの判断、
見るべき3か所
コンディションの良さを測る基準は、年式や走行距離ですが、それ以外に実際に展示場で目当ての車を目の前にして、注目してほしい3か所をご案内します。
遠くから眺めて違和感のないもの
車を近くで見る前に、少し離れて車を見てください。
ドアの色は違っていませんか?
ヘットライトは左右とも同じ色合いですか?
どちらかが若干くすんでいたり、黄ばんでいたらヘットライトを交換している可能性があります。多くの場合、ヘットライトを交換するような事案は、ボンネットやフェンダー、バンパーなどを鈑金塗装している可能性があるため、修復歴を疑ってください。
ここで注意していただきたいのですが、「修復歴」と「修理歴」の違いをご理解してください。
骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したものが修復歴車(事故車)となります。
参照:日本自動車査定協会
例えばドアを一枚だけ交換した、ボンネットだけを交換したのは修復歴車ではありません。骨格、家で言えば柱を交換したり修正したものを修復歴車と言います。
修理歴とは、修理箇所は問わず、修理した履歴があることを指します。
つまり、ヘットライトは交換しているけど、修復歴がありません、(修理歴はありますが修復歴は無し)というのであれば良いのですが、やはり修復歴車は避けたいものです。商品価値も下がりますし、今後の影響が心配ですよね。
できるならば、疑わしい車は購入しないほうが良いのですが、予算やグレード、装備などが希望に合っているならば選択肢となります。その時に、修復歴が無いことがわかったら、次に、修理歴のクオリティーを確認してください。塗装は綺麗ですか?ツヤは?マスキングの跡がありませんか?
この確認を怠りますと、数年後に色が変わってしまったり、色ボケ、剥離等のリスクがあるためです。可能な限り、販売員さんに確認をして購入してください。
車のサイドガラスとリヤガラス、
窓枠を見て下さい
自動車販売店ですので、展示してある車は概ねピカピカの状態だと思います。仮にこの段階で汚いお店は販売する気が無いか、良いものを提供する気の無い所ですので止めておいたほうが良いです。
なぜ、車のサイドガラスとリヤガラス、窓枠を見るのか。
それは、通常の洗車や、展示磨きをする場合、ボディーは綺麗にしますし、フロントガラスは綺麗に拭き上げます。ところが、サイドガラスやリヤガラスはサッと拭いて終わりだったり、撥水加工などの施工をしていない場合が多い為に、前のオーナーの使い方や保管状況が現れます。
屋外駐車であれば、雨シミがこびり付いているでしょうし、窓枠も白いシミのようなものがこびり付いているでしょう。
決して、屋外駐車の車がダメと言っているのではなく、手入れの頻度や、塗装のコンディションがうかがえる為に注目してもらいたいのです。もし、購入しようとしている車がそのようなコンディションであるならば、購入時にしっかりシミを除去しておきたいものです。
運転席に乗り込む前に、
ステップ周りを見て下さい
乗り降りの回数が一番多い所が運転席。乗り降りの時に靴でステップを擦ってしまうことがあるかと思います。傷が付きやすい所ですので、傷が多い場合は、しっかり綺麗にしてもらうようにしましょう。あとは、ピラー部分(ドアが閉まるキャッチが付いている柱)の状態を確認してください。シートベルトの金具を当ててしまったり、挟み込んでしまう場合もありますので、色剥げ、凹みにも注意してください。
以上、3点を意識して車を見ることで、よりコンディションの良い車に巡りあえます。そして、良いコンディションの車を手にすることで、綺麗を維持することに関しては一歩リードした状態になります。
万が一、購入しようとした車に、手直ししなければならない箇所があったり、気になる点があった場合は納車までに対策を取っていただけるのだれば対策してもらいましょう。ダメな場合は、納車されてから弊店にご相談ください。状況を拝見させていただき、改善できる場合がございます。
お見積りの中身を吟味してください
さて、車を見て、注目する3点も確認し、いよいよ見積もりです。
お見積書には、車両本体価格、諸費用、消費税、付属品・・・とたくさんの項目があり、数字書かれています。
消費税や自動車税のように税金や保険料は掛かるものですのでOKなのですが、注目すべきは付属品欄です。
必要なものの計上であれば良いのですが、どこの販売店も付属品、いわゆるオプションには力をいれております。一般的に付属品欄には、おすすめの商品として、様々な付属品が計上されています。それもそのはずで、販売店にとって、車両本体の利益以外の収益源となるからです。
付属品欄に計上される中で多い商品ですと、ETC、ドライブレコーダー、ナビ、バックカメラでしょうか。
あとサイドバイザー。これはタバコを吸う方や雨の日の換気をしたい方には有難い商品なのですが、「車を綺麗に維持する」観点からするとあまり喜ばしい商品ではありません。
洗車回数、拭き取り回数が増えると細かい傷が増えて、新品の内はツヤツヤで透明感が高いのですが、あっという間にくすんで、透明感が無いバイザーとなってしまいます。さらに、バイザー自体が樹脂でできていますので、ボディと比較しても劣化速度は早くなってしまいます。
ボディがツヤツヤなのに、何だかスッキリしない原因は、バイザーであることが多いです。
必要性が無い場合は付属品候補から外しても良いのではないでしょうか。
そして、付属品の中で、一番注目していただきたいのが、「コーティング」となります。
今回の一番言いたいところです。
お見積りの中に既に盛り込まれていることが多いのですが、もし入っていたならば、次の項目を意識して、必ず確認をしてください。
「何もしなくても綺麗が保てます」
「水洗いだけで〇年間綺麗です」
「みんなやってますからどうぞ」
などでしたら、止めておいたほうが良いです。コーティングをしたからと言って、手入れをしなければ汚れますし、コーティングしてあるから洗車しなくてもいいや、と言って汚れたままにすると汚れが堆積し、汚れが落としにくくなり、塗装表面を劣化させます。
コーティンさえ施工すれば自動的に綺麗が維持できると思うのは間違った認識であり、販売担当者がそのことを理解していなければ、コーティング施工をしてもらっても、十分な効果を得ることができないでしょう。
コーティング施工は、多くの場合、販売店が契約している外注工場に依頼しています。それはそれで専門の方なので多少は安心できますが、施工場所には注意が必要です。
屋根もなく、風が吹き抜けるような場所で施工しているのであれば止めておいたほうが良いでしょう。
コーティング施工は塗装面を研磨機で研磨して下地を整えます。この作業が一番のキモで、この工程が出来栄えの80%以上を決定しますので、研磨中にゴミが入ったりすると、綺麗にするどころか傷を増やしてしまう可能性があります。
また、屋根が無く、塗装面の確認は直射日光に頼っている施工場所は好ましくありません。
直射日光では塗装表面をしっかり見ることが出来ないため、クオリティの高い下地処理は望めないのです。
コーティング剤もたくさんの種類があり、効能もそれぞれです。何が良いかどうかはご自身の好みになりますが、やはり、長く持続してくれるコーティング剤のほうが良いですし、汚れが着きにくく、落としやすく、塗装の劣化の進行を妨げてくれるほうが良いわけですから、それぞれを叶えてくれるコーティング剤で施工したいものです。
20年前はポリマー施工が主流でしたが、その後、ガラス系コーティングに代わり、現在は、ガラスコーティングが主流です。その他、セラミックコーティングもニーズが高いですね。
ポリマーにはポリマーの良い所がありますが、時代と共に主流が変化してきたということは、効果が高く、良い商品であるからこそ変遷があったわけですので、施工するのであれば、ガラス系コーティングか、ガラスコーティングがお勧めです。
まとめ
決して、販売店のコーティングを否定しているのではありません。販売店によっては、コーティングに力を入れており、下手な専門店よりも上質なコーテイングを施工している場合もあります。
しかしながら、朝から晩までコーティングのことばかり考えている私たちと、販売店がお勧めするコーティングとでは、差が生まれてしまうのは仕方がないことだと思うのです。
もし、販売店でコーティングを勧められたならば、一呼吸おいて、コーティングに対して少しだけ確認してみることをお勧めします。
購入される車のコンディションにおいても、万が一、保管状況が思わしくない車に出会ってしまい、購入してしまった場合は、遠慮なく弊店までご相談ください。お車の塗装をリセットして、弊店と共に綺麗を維持していきましょう。ご縁があって、現在の愛車と巡り合たはずですので、ご縁を大切にして、愛車の外観を思いっきりリフレッシュしてあげると良いと思います。
「車を綺麗に維持するコツ」は、そもそものお車を購入する時から意識していきましょう、というお話しでした。