マット塗装(艶消し塗装)の鈑金塗装修理【港区】
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メルセデスベンツSL43AMGのマット塗装の鈑金修理を承りました
輸入車・高級車を中心にコーティング施工しているブランズでございます。
今回は、マット塗装のお車の鈑金塗装修理を承りました。
弊店ではメニューのラインアップでマット塗装の専用コーティング施工も承っておりますので、入庫してくるお車も「輸入車」で「マット塗装」のお車が多くなります。
最近、マット塗装のお車が大変増えましたので、それに伴い、「悩み」も増えているのではないでしょうか。
マット塗装の悩み
マット塗装は、高級車やスーパーカーに多く採用され、今やメーカーのラインアップにまでマット塗装が選択できます。
高級感もあって、独特な質感で個性のあるお色ですが、反面、悩みが多いのも有名です。
マット塗装の悩み
- 「汚れが取れない」
- 「汚れがつきやすい」
- 「シミが目立つ」
- 「修理すると高額になる」
- 「鈑金修理すると色が合わない」
- 「塗装修理をするお店が無い」
などなど
コーティング施工においても、通常の塗装とは異なっています。
- 「薄傷が磨きで除去できない」
- 「ツヤを出す研磨ができない」
- 「コンパウンドで研磨することができない」
- 「ワックス成分の入った溶剤で施工ができない」
- 「キレイになった感(ツヤツヤ感)が薄い」
などなど
格好良さと引き換えにお手入れや、独特の悩みがあるようです。
マット塗装の塗装修理のご依頼
今回のご相談は、「車をぶつけてしまったので修理したい」とのこと。
このお電話を頂戴する少し前に“マット塗装専用コーティング”を施工したばかりのお客様です。
※2024年6月施工
お車はメルセデスベンツSL43AMGのモンツァグレーマグノ。
左側面をぶつけてしまったとのことでしたので、ある程度塗装範囲は広くなってしまうかな、と思っておりました。まずは実車を確認すべくお車をお預かりする段取りをとり、お引取りに伺いました。
想像以上の損傷
側面の傷どころか、完全にアルミボディが破けてしまっている状況。
「お怪我は大丈夫でしたか?」どうやら大丈夫そうです。
そのかわり車がこんな大惨事になってしまいショックが大きいとのこと。
確かに、この状況を拝見するに、お気持ちお察しします。
鋭利なものと当たってしまい、傷と凹みが続いています。
フェンダーとドアが破けてしまっています。アルミボディであるがゆえに広範囲に割けてしまってます。
ドアハンドルにも影響が出ています。
リヤフェンダーはかなりひどい状況です。
ドアが変形してしまっています。歪みが出てチリが合っていません。
ドアミラーカバーが外れ、配線がむき出しに。
この状態だと鈑金修理のレベルを超えていますので交換をメインに、修理を進めていくことになります。
マット塗装に傷をつけてしまったらどうしたらいい?
車は走行することで、飛び石のリスクや、傷をつけてしまうリスクがあります。
駐車していても、鳥の糞や、風による飛来物でダメージを受けてしまうこともあります。
ご自身がどんなに気を付けていても愛車に傷が入ってしまうことがあるのです。
そんな時、マット塗装の車はどうしらよいのでしょうか?
通常のグロス塗装であれば多少の薄傷でしたらコンパウンドを使って塗装表面を整えることができますが、マット塗装は同じようにはいきません。
マット塗装はコンパウンドで磨くことができない為、傷がある場合は多くの場合、「塗装修理」となります。
本当に薄い傷や数ミリ程度の小さな損傷の場合は、塗装修理という選択肢ではなく、ステルスフィルムでラッピングしてしまうのも一つですね。(部位によります)
ステルスフィルムは、通常のラッピングフィルムと異なり、フィルム表面に透明感が無く(半透明)、マット感を強調するフィルムになります。もともとマット塗装に貼るプロテクションフィルムでしたが、最近は、通常の塗装車にステルスフィルムを施工して、マット感のでる仕上がりを希望されるお客様もいらっしゃいます。
そのステルスフィルムを薄い傷のある面(傷に合わせて貼るのではなく、傷の付いているパネル全面)に貼ることで、薄い傷や小さな損傷は見えにくくなり、傷が気にならなくなるものです。しかし、傷自体を修理しているわけではありませんので、フィルムを剥がすと傷が出てきてしまうのは当たり前ですが承知の上の作業となります。
側面パネルの場合、一部分だけ貼ると色合いが異なりますので、この場合は塗装修理がお勧めです。
修理方針決定
今回お預かりしたメルセデスベンツSL43AMGの修理方針が決まりました。
基本的に、側面パネルは交換修理、フロントバンパー塗装修理することになります。
今回の損傷レベルですと車両保険のお世話にならないと厳しいところがあります。
お客様の加入されている保険会社様と綿密に打ち合わせをしながら修理を進めていきます。
問題発生!
今回のメルセデスベンツSL43AMGは、国内でも台数が少なく、モデルが新しいこともあって「国内在庫欠品」「本国メーカー在庫欠品」の部品が数点発生しました。
部品が入手できなければ修理を進めることができません。
部品を手配し、日本に入荷するまで待つ必要があります。しかし直ぐには入荷しません。概ね1ヶ月半から2か月かかります。
マット塗装のお車ですので、雨ざらしで2か月放置するわけにはいきませんので、部品入荷の目処がたつまでお客様の完全屋内保管場所で保管していただくことに。
お車のことを考えればあたりまえの事ですので、積載車で一旦お客様にお返しいたしました。
いよいよ部品入荷です
オーダーしていた部品が続々と入手でき、修理に入ることができました。そうは言ってもまだ揃わない部品もございますが、作業も長期に渡ることが予想されますので、作業中に入荷すると思います。
外板パーツが外れ、美しいボディラインの裏側の内部があらわになっています。
マット塗装の塗装修理は高難度で、通常のグロス塗装と異なり、知識と経験が必須となっております。塗料が乾燥しないと色合いが分からない、付着してしまった小さなゴミ(ブツ)があっても研磨で除去できない、艶感の合わせが難しい、、、など、マット塗装が鈑金屋さんに断られてしまう理由がここにあります。
完成!!
部品入手期間を含めると、かなり長期間かかってしまいましたが何とか完成いたしました。
生憎の雨となりましたが、塗装が乾燥したのを見計らって、作業部位の部分コーティング作業に入ります。
塗装した部位はガードするものが何もありませんので、”マット塗装専用コーティング”で保護します。
塗装された面を含め、塗装下地を洗浄し、コーティング施工します。
元の姿に戻りました。マット塗装専用コーティングで塗装表面を保護しました。
細部洗浄ももう一度実施しております。
たてつけもOK!
あの痛々しかった姿はもうありません。
美しい。
内装のお掃除も実施済み。
ドアハンドルも交換済みで元通り。
今回、側面修理の他に、ドラレコ、レーダーの電源が入らない、というご依頼も承っておりましたので点検、修正しました。助手席の奥で、配線が繋がっておりませんでした、、
弊店はコーティング施工がメインになりますが、鈑金修理や、電装品のお取り付けなどのご相談も承っております。
これからも“お客さまの悩み”に寄り添っていきたいと考えておりますので、お気軽にお問合せください。
私どもでお役に立てることであれば喜んでお受けいたします。
お問い合わせ心よりお待ちいたしております。
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