窓ガラスに撥水コーティング・ウィンドウコーティング
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窓ガラスに撥水コーティング施工のススメ
フロントガラス、リヤガラス、サイドガラスは、ご存知の通りどの車にも装備されている部品になります。
先進的なデザインの車も、電気自動車も、窓ガラスがついています。
自動車を運転する・操縦するのは人ですから、周囲の状況を視認するために重要な装備となります。
当然、その窓ガラスが傷だらけだったり、汚れていたら視界も悪くなり、安全上問題がありますね。ボディ同様、ガラスにも紫外線、雨や砂、排気ガス、酸性雨、黄砂などの影響があります。何もしなければ汚れるばかりで、視認性が悪くなる一方です。
見た目も良くありませんね。ボディがツヤツヤなのに、窓ガラスが水シミだらけではバランスが悪いです。
運転の上手な人は窓ガラスが綺麗
よく耳にする言葉ですが、“運転の上手な人はガラスが綺麗”といいます。
良好な視界を確保するからこそ上手な運転、安全な運転ができるわけで、朝日が眩しくてギラギラしたフロントガラスや、対向車のヘッドライトで無数の小傷が邪魔をするようでは上手な運転はできません。
「いや、私はマメにガラスを拭いているので大丈夫」と言う方。意識が高く、安全運転を心がけていらっしゃるので素晴らしいことです。
マメに拭くことで、汚れの固着が防げますし、良好な視界を確保するには必要なことです。
が、残念ながら窓ガラスは、汚れを寄せ付けやすく、傷がつきやすいところがあります。新車のうちは綺麗だったフロントガラスも、時間の経過と共にワイパー傷が目立つようになり、ワイパーの通らないところには白い水アカが目立つようになります。
サイドガラスには水切りモールとの摩擦で縦筋のような傷がつき、リヤガラスは全面に白いシミが無数についています。
後席ガラスはリヤガラスも含め、プライバシーガラスかフィルム施工によって黒いガラスが多い為、シミがつきやすくなっています。
なぜなら、黒色は熱を吸収する性質があるために、ガラスの表面温度が高くなる傾向があります。付着した水も短時間で蒸発し、蒸発した後に、水に含まれた不純物がガラスの表面に残留物として残ります。
天気の良い日に洗車をしていると、あっという間にガラスにシミが出来てしまいます。水道水であればなおさらシミが発生しやすくなります。
一度付いてしまったシミや水アカは、拭き掃除だけではなかなか落ちません。
そして、落とせなかったシミや汚れの上に更にシミや汚れが重なって、頑固な汚れに成長してしまうのです。
車の窓には撥水コーティング
窓ガラスはスッキリとした透明感と、良好な視界が確保できることが重要です。
拭き掃除だけでは落とせない汚れも、撥水コーティングを施工する過程でしっかり綺麗になりますし、汚れが付きやすい窓ガラスも、コーティング施工することで汚れが付きにくくなります。
新車でしたら、重度な汚れやシミをつけたくはありませんよね。スッキリとした視界を長期間確保したいところ。
透明感を長期間確保するためには、「汚れをつきにくくして、落としやすくする」ことが重要です。
その役割を果たすのは「窓ガラスの撥水コーティング」になります。
市販のコーティング剤で十分?
カー用品ショップに行けば様々な窓ガラス用のコーティング剤が売っています。
ご自分で施工できる商品がたくさん出ていますので窓ガラスへのコーティングはDIYで出来そうですね。
実際に私も購入して作業してみました。作業工程はこんな感じです。
②研磨剤を洗い流したあとにコーティング剤をムラのできないように塗布します。
③かたく絞ったウエスでコーティング剤の余剰分を拭き取ります。
と、いうような流れで簡単に作業ができました。
水をかけるとプルンプルンに水が弾きます。ある程度の速度が出ていれば水玉がスーッと流れていきます。
これだったら市販のものでも充分だと思われる方も多いと思います。
だとすれば、弊店のようなコーティング専門店が必要ないわけで・・
市販品の窓ガラスコーティングのデメリット
窓ガラスコーティングは、市販品でも簡単に(研磨工程は結構大変でしたが)施工できそうですね。
しかし、次のようなデメリットもあります。
➀研磨工程前の汚れ落としが十分でない 施工前の汚れ落としが十分でない場合や、施工時の風などの影響で窓ガラスに細かい砂埃などがあると、研磨工程でガラスに傷を付けてしまう可能性があります。 ②研磨工程で研磨度合いのムラがでやすい フロントガラスの両端部分はある程度力を入れて研磨するので研磨力が発揮できますが、手の届きにくいフロントガラスの中央部分は研磨度合いが甘い可能性があります。また、窓ガラスの縁のゴムパッキンの隙間の汚れが落としきれないことがあります。 ③研磨不十分・脱脂不十分によりコーティングの定着が弱い 窓ガラスにコーティングする場合、窓ガラス自体に油成分が付着している場合や、汚れが落としきれていない場合、コーティングがしっかりと窓ガラスに張り付いてくれません。また、施工に使用するウエスが汚れていたりするとその汚れを窓ガラスにつけてしまう可能性もあります。 ④撥水施工後のワイパーのビビり 撥水加工をすると、ワイパーのビビりが発生しやすくなります。特に少量の雨の時に症状が出やすくなります。 ⑤撥水状態が数か月(数週間)で弱くなる 施工直後はプルンプルンになった水玉も、時間の経過と共に弱くなり、再施工を数週間に1度、数か月に1度の割合で施工しなければ効果の持続が難しくなります。 その他、施工に使用したウエスは、水弾き成分が染み込んでしまい再利用できなかったり、そもそも作業が大変、などのデメリットもありますが、大きく分けると5つぐらい挙げることができます。 ➀、②、③に関しては、施工者が十分に注意して作業することで防ぐことができそうですが、④、⑤については製品性能やワイパーの使用頻度、車種によって度合いが異なります。 丁寧な作業が可能で、適宜再施工をする方でしたら市販品でも十分かと思います。 しかしながら、先ほど列挙した市販品でDIYするデメリットをクリアする窓ガラスコーティングは、プロに施工をお願いするのが良いと思います。 ➀研磨工程前の汚れ落としが十分でない ②研磨工程で研磨度合いのムラがでやすい ③研磨不十分・脱脂不十分によりコーティングの定着が弱い ④撥水施工後のワイパーのビビり ⑤撥水状態が数か月(数週間)で弱くなる プロに施工をお願いすると次のようになります。 ・研磨工程を丁寧に実施。頑固な汚れやある程度の傷(ワイパー傷等)も除去可能。 ※専門店によってはワイパー傷まで除去するかどうか微妙です。 炎天下や風の入りやすい場所では十分な研磨作業ができません。そのため施工場所は重要です。一般的な専門店は、影響の受けにくい施工場所で作業をします。また、細部の研磨は手作業ですが、専用の研磨機を使用しますので、研磨ムラが発生しにくくなり、しっかり研磨することが可能です。 ・コーティング塗布前の下地処理でガラスの表面を平らにして十分に脱脂します。 コーティング剤とガラスとの密着性は重要です。コーティング塗布前の下地処理はしっかり行い密着度をあげます。 ・長期間の撥水効果 使用している撥水剤にもよりますが、プロの施工店が使っているコーティング剤は長期間効果が持続するものが多い傾向があります。 弊店の施工している窓ガラスコーティングは大きく分けて2種類ございまして、おススメは「スーパーガラスコーティング」になります。 一般的に市販されている撥水コーティングはシリコン系が多く、高品位なものでフッ素系のものが見受けられます。 弊店では、セラミック成分やコーティング表面処理剤含有の窓ガラス専用のコーティング剤を使用しております。 ガラス表面に強固な厚みのある被膜を形成する「スーパーガラスコーティング」になります。また、ガラス面とコーティング剤の密着は化学変化によるもので、「分子の交差結合」で密着します。 一般的な撥水コーティングは、ガラスの表面に繊毛状の突起(撥水基)をつけることにより撥水するようになっています。 その繊毛がしっかりしている時は撥水状態を維持してくれますが、ワイパーにより繊毛が折れたり、つぶれてしまうと撥水効果が低下します。また、繊毛に汚れなどが付着しても効果が得られなくなります。 弊店の窓ガラスコーティングは、分子の交差結合によって、ガラス表面の凹凸を滑らかにして強固に被膜形成をしますので、汚れが付きにくく撥水効果が長期間持続できます。 この「長期間」というのが曖昧で申し訳ないのですが、実際に使用する環境や、ワイパーの使用回数、保管環境等によって長期間の”長さ”が変わってしまいます。 私の経験上、2年以上は効果が持続する実感があります。因みに私の使用状況はこのような感じです。 屋外保管なので車にはあまり良い環境ではありませんが、弊店の「スーパーガラスコーティング」は長期間効果が持続すると実感しております。 もう一つ重要なのが「ワイパーのビビり対策」です。 窓ガラスに撥水コーティングすると、少量の雨でワイパーがビビッてしまうことがあります。 これを改善するためにワイパーゴムに撥水コーティング剤を塗布して対策するところもありますが、弊店の場合はワイパーゴムを対策用のゴムに交換することを実施しております。 一部の車種で対応するワイパーゴムがご用意できないこともございますが、概ね輸入車の場合は対応しております。 窓ガラスは水拭きのみで、頑固なシミが付着しておりました。昼間は太陽の光りで、夜は街灯の光に反射して白いシミが無数についています。施工車両はジャガーXJ。 《施工前の状態》 リヤガラスには頑固なシミが固着しています。 左リヤドアのサイドガラス。 右リヤドアのサイドガラス。 フロントガラスの下側で、ワイパーの根元付近。フロントガラスの周りにあるゴムのパッキンの隙間に汚れがこびり付いています。 砂や泥汚れを落としてから、専用の研磨剤と研磨機で窓ガラスの下地を整えます。 固着している汚れに合わせて何度も何度も研磨し、下地をつくっていきます。長年の積み重ねで中々シミが除去できませんでしたがスッキリしました。 太陽の光が一番強烈で、窓ガラスの汚れ具合が分かり易いので撮影してみました。 左リヤドアガラス。 リヤガラス。 シミだらけのリヤガラスがスッキリしました。 右リヤドアガラス。 運転席ドア。 フロントガラスのワイパー根元付近。フロントガラスとゴムパッキンの間に詰まっていた汚れもスッキリしました。 窓ガラスコーティング施工が終わると、早く水をかけて弾き具合を見たくなりますよね。 拭き取りを考えると躊躇してしまいますが、水をかけてみました。もはや球体の水玉です! リヤガラスについた水滴がサーっと流れ落ちます。ホースから出る水圧でコロコロ転がり落ちます。 雨の日の走行が楽しみです。 スッキリしました。完成です! 雨の日はもちろんのこと、晴れている日も含め、窓ガラスはスッキリとクリーンな状態を維持したいですね。 ギラツキが無く、表面のウロコ状のシミもないスッキリとしたガラス表面を長期間維持するためにも「窓ガラスコーティング」がおススメです。 昨年2021年の横浜の降水日数は125日!(気象庁:過去の気象データより) 雨の日のすべてを運転するわけではありませんが、屋外保管の方は直接影響を受けてしまいますので、雨対策は重要になってきます。 窓ガラスコーティングをすることによって、窓ガラスについた雨はプルっと水玉になって流れ落ちます。走行中の風圧によりワイパーをしないでも水が流れ去る効果も期待できます。 窓ガラス表面に強固な被膜が形成されていますので、汚れが固着しにくく、ついた汚れが落としやすくなります。 マメに窓ガラスの拭き上げをしている方ですと、水シミの発生もかなり抑制できますので、安全上、美観上の観点でも窓ガラスコーティングはおススメになります。 このような状況の方。 新車でお車を購入された方はご検討下さい。 プロの窓ガラス撥水コーティング
弊店のおススメする撥水コーティング
スーパーガラスコーティングを施工してみました
まとめ