新車・中古車の購入で注意していただきたいこと【コーティング施工】
- 「なんかコーティングをサービスしてくれたよ」
- 「気が付いたらコーティング代が注文書に入ってたよ」
- 「すごく熱心に勧めてくるからコーテイングしてもらったよ」
良く聞く話ですね。確かにサービスしてくれれば嬉しいですし得した気分になります。
セールスマンとの関係性を考慮して、「熱心に勧められたから・・」ということでオプションのコーティングをやってもらうのも気持ちはわかります。
でも、ちょっと待ってください!
折角コーティングしてもらうのにサービスのコーティングでは何だかちょっと心配です。
Contents
新車・中古車の購入で注意していただきたいこと
新車・中古車の購入の時に一緒にコーティング施工をしていただく方が多いと思いますが、特に気にしていただきたいことがあります。
それは、、
・どこでコーティングしているのか(施工場所)
・どんなコーティング剤を使っているのか
・そのコーティング剤の特徴は?
・メンテナンス(施工後のお手入れ)はどうしたら良いの?
などなど
実際に細かく説明を受けて、納得してコーティング施工をしていれば良いですが、ほとんどの場合、詳しい説明やメンテナンス方法の案内などは無いのが実情です。
相談が多いパターン
数か月前や1年前にコーティング施工してもらった方から、弊店のようなコーティング専門店でよく相談されるのが、
・水が弾かないんだよね
・シミみたいなのが取れないんだよ
・洗車ってどうやればいいの?
・撥水シャンプー使ってるんだけど大丈夫かな?
・洗車機で洗車しちゃってるけど構わないよね
と、言う内容です。
私も、一つ一つお答えするのですが、もともとのコーティングが耐久性に乏しい場合ですと、何をやってもあまり効果がないというか、かえって塗装に汚れを増やしてしまっている可能性すらあります。(次章参照)
そもそもどんなコーティングがかかっているのか分からない方が多く、「メンテナンスは水洗いだけで大丈夫」、ということだけで、メンテナンスの説明や案内が特になかったと聞いております。
結局、弊店で施工させていただくことで半年後、1年後、メニューによっては2年後までメンテナンスを無料でお引き受けする形で綺麗の維持をお手伝いしております。
契約書に計上されている「○○コーティング施工」に対し、しっかりと案内を受け、考慮した上で購入されれば、違った結果になったのかもしれません。
コーティングしているのに汚れを増やしてる?
先ほどの、コーティングをしているのに汚れを増やしてしまっている、ってどういうことなのか、説明します。
一般的にコーティングは無機質、有機質の二種類で分類されるのですが、耐久性の高いコーティングは酸化・劣化のしにくい無機質のコーティングで、有機質のコーティングは酸化・劣化しやすいコーティングになります。
耐久性の低いコーティングをすると、時間の経過、紫外線の影響などでコーティングが傷み、劣化していきます。
すると、塗装表面に、落ち切れていないコーティングが残り、コーティングがかろうじてくっついている所と、そうでない所がまだら状になってしまっています。
当然、コーティングが落ちてしまっている所はダイレクトに汚れが塗装に付着しますし、かろうじて落ちていない場所もコーティングの上に汚れが付着し、やがて汚れと共に酸化、固着して落としにくい汚れに変身してしまいます。
酸化・劣化したコーティングが汚れと結びつき、コーティング自体が汚れになってしまうのです。
簡易撥水剤や、石油系ワックス、ポリマー、ガラス系コーティングなどは、種類によって今申し上げた症状に陥ることが多いので注意しなければなりません。
綺麗にしたいからこそ、撥水剤やワックスをかけているのに、逆に汚れになってしまうのは嫌ですよね。
特にワックスに関しては、含有してる油の種類によっては塗装にダメージを与え、且つ、油は汚れを引き寄せやすい為、施工する前にしっかり、ワックス成分を確認して施工することが大切です。
石油系ではなく、天然素材(天然カルナバロウなど)を使ったワックスなら良いと思います。
コーティングは車を購入する時に施工する方がほとんど
愛車を綺麗にして乗りたい、綺麗を維持したいと思っているオーナー様は、コーティングをかけている方が多いのですが、そのような方はどこでコーティングを施工しているのでしょうか。
つきあいのあるコーティング専門店でやってもらっている方もいらっしゃれば、ガソリンスタンドで、と言う方もいるでしょう。
多くの場合、新車なり中古車を買った販売店にお願いする方が多いように感じます。
私の知人の中古車販売店にコーティング施工率(販売した台数に対しコーティング販売した台数の比率)を聞いたところ65%とのこと。
他の新車・中古車販売店は80%。
いずれも比較的高い施工率でコーティングを販売しています。
当然、販売店からすれば車の利益と共にオプションの利益は見逃すことができませんのでしっかりコーティングをお勧めし、購入してもらっているはずです。
中には、コーティングの販売率がボーナス査定にも響くらしく、強引にコーティング販売をするケースもあるのだとか。。。
ここで考えなくてはならないのは、”けしからん販売店”だ、と言う前に、購入する側もしっかり自己防衛というか、自己管理をしなければいけないっていうことです。
その見積書、内容を把握してますか?
新車・中古車を購入する際に、見積書の提案をうけ、商談に入る場面があると思うのですが、その見積書の内容は良く吟味されましたか?
とかく、値引額や車種グレードごとの価格差を気にして比較していたのではないでしょうか。
精査は大事
車の見積書には、
- 車両本体価格
- オプション価格
- 販売店諸費用
- 税金・保険料
などが計上されています。
この他、オートローンを組んで購入した場合はオートローン元金や手数料、月々の支払額などが載っています。
この時、オプションについてはしっかりと説明を受け、理解、納得した上で契約をしないといけません。
せっかく値段交渉して満足のいく値引き額が引き出せたとしても、結局はそんなに値引きしてもらえなかった、必要のないオプションだった、とかになってしまいます。
オプションには、フロアマットやサイドバイザー、ナビ、ETCなどの付属品が計上され、販売店によっては整備料や保証料金まで計上されている場合があります。
本当に必要なものであれば、あるいは、説明を受けて納得したものであれば良いのですが、中には、知らないうちに計上されていて、後で「え、そうなの?」という感じで納車されてしまうこともあります。
別に販売店でオプションを買うのが悪いと言っているわけではありませんが、ドライブレコーダーやナビゲーションも、ネット検索すればディラー純正よりも安く高性能が手に入ることもありますし、値引き交渉した際も、○○を付けてくれれば〇万円更に値引きします、のような駆け引きでオプションが使われることもあります。
計算書に計上してあるオプションには、当然ながらそれぞれ原価があり、利益が乗せられています。
納車まで纏めて取付けや施工をしてもらえるので面倒は有りませんが、オプションによっては利益率が高く、実際、オプションを付ければ、その利益を少し値引きに使っても販売店は損しないケースがあります。
車の購入は気持ちが高ぶっている場合がほとんどですし、価格が百万円単位ですので、5万、10万が小さな数字に見えてしまう場合がありますのでしっかり精査していきましょう。
オプションのコーティング施工はどうすればいい?
オプション明細欄に当然のように入っている「コーティング施工」もしっかり説明を受けた上で購入するか否か判断することをおすすめします。
最近の傾向で、コーティング施工も大きな収入源となりますので、外注さんに任せずに自社で賄うところも増えてきました。
もともとメカニックだった人が研修を受けて、施工者になっている場合や、販売も、コーティングもセールスがやっているお店もあります。
同じコーティング施工をしてもらうのであれば、上手な人に施工してもらいたいですよね。
オプション明細欄にコーティングが計上してあった場合は金額と内容に納得できた場合に注文するようにしてほしいです。
経験者の方に施工していただく方が綺麗に仕上がります。 しかし、ただ、研磨機(ポリッシャー)を使って作業できます、というだけでは不十分で、研磨工程前の汚れ落としの知識がなければ、塗装を削って汚れや傷を落とすことになり、大切な塗装を減らすことになります。 他にも、バフとコンパウンドの組み合わせも何通りもありますし、研磨機(ポリッシャー)の使い方次第で、かえってバフ目(オーロラ傷)をつけてしまう場合もあります。 屋根の無い駐車場などで作業する場合は論外で、風が入らない、締め切った施工所で施工してもらうのがベストです。塗装表面の把握ができる照明も重要なポイントです。 なぜ、屋根の無い外での作業は×なのか。 砂埃などが塗装表面に付いた状態で研磨機(ポリッシャー)を回せば傷が入ります。天候によって塗装表面の見え方が変わりますので、室内の傷を浮かび上がらせる照明の下でなければ塗装下地はつくれません。 ポリマーなのか、ガラス系なのか、市販されているコーティング剤なのか、どんなコーティング剤を使うのかを説明してもらうのがベターです。 セールスは車の種類や装備、グレードに関しては社内教育でしっかり勉強していますが、コーティングに関してはあまり勉強してない場合が多く、簡単な説明しかできない場合があります。 買う商品の説明を受けるのは当たり前のことで、コーティング剤についての説明がしっかりできない場合は、止めといたほうが良いのかもしれません。 コーティング剤によって、耐候性が高い、とか、硬化系のコーティングとかの種類があります。 水をかけたときの性能で、撥水性(水がプルっと弾いて水玉になる)なのか、親水性(水が膜のようになって、サーっと引ける感じ)なのか、疎水性(水が弾いてサッと流れ落ちる感じ)なのかはコーティング剤で異なります。 しっかり説明をしてもらえると良いですね。 コーティング施工直後は、普通に施工していれば、一番綺麗な状態であると言えます。 では、その綺麗を持続させるためにはどうしたら良いのか、をしっかり説明してくれるセールスは珍しいと思います。 コーティング剤の特徴や性能は説明できても、メンテナンスについてはなかなか説明できないことが多いのは実情です。 多くの場合、「ノーメンテナンスで大丈夫です」とか「ワックス不要で水洗いだけでOKです」とか言われて終わりです。 販売店でコーティングをしてはいけませんよ、ということを言いたいのではなく、コーティングを購入するのであれば、しっかり内容を理解した上で購入してくださいね、とお伝えしたいのです。 7万も10万も、20万円もするようなコーティングをかけるのであれば、価値のあるものにかけていただきたいと考えております。 流れ作業で、時短施工されて、半年もしたらシミだらけの状態になってほしくないのです。 車を購入する時に一緒にコーティングもお願いしている方が多いと思いますが、商談の際にはしっかりとした説明を受けるようにしてください。 一般的に、 ・高価な車を扱っているのだから、きっとしっかりしたコーティングを施工しているのだろう と、思う方が多いと思います。 確かに、しっかりとしたコーティング剤を取り扱い、価格に見合った技術や施工環境で提案している販売店もあります。 しかし、多くの場合、?ということが多いので今回ご案内させていただきました。 車の購入は、大変ですが楽しいことですし、ワクワクしますよね。 あとで後悔しない為にも、ちょっと冷静に判断をして、ご購入することをおすすめします。 あれこれ気を付けながら考えるのが面倒くさい方は、我々のようなコーティング専門店にご相談ください。 先ほど挙げた に関してはしっかりご案内・ご説明申し上げますし、なぜそうなのかも、ご案内可能です。 買った時に販売店で施工してもらって、半年、1年後に改めてコーティングに関してご相談されるよりかは、最初から専門店にご相談いただいた方が良いかと思います。 最後に少し長い一言。 どんなに高価で優れたコーティング剤を使っても万能ではありません。 汚れもつきますし、水(雨)シミもついてしまいます。 それをどうしていくかが、最大のポイントになります。 コーティングしたから終わり、ではなく、コーティング施工完了からが綺麗のスタートで、綺麗を維持するためのお手伝いを、私たちは提供しております。 我々ブランズにその答えがあると思っておりますのでお気軽にご相談くださいませ。 まとめ