G63AMGにマット塗装専用コーティング
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デジーノマグノナイトブラックのG63AMGが入庫しました
群馬県よりメルセデスベンツG63AMGが入庫しました。※2023年4月ご入庫
弊社にメールにてお問い合わせがございました。
「ウォータースポットもありコーティング含めご依頼検討しております」とのこと。
塗装面がどれほど汚れているか想像できませんが、お困りだからこそ弊社にお問い合わせされたかと推測されます。
弊社は、マット塗装のお車の施工台数実績を順調に伸ばしてきておりまして、多くのお客様よりご依頼を承っております。
マット塗装特有の、“汚れやすく、汚れが落としにくい”でお困りのお客様がかなり多くいらっしゃることを実感しまして、「マット塗装専用コーティング」を積極的にご案内しております。
今回、遠方からのお問い合わせに感激しましたが、ご入庫の段取りをどうするのか心配しておりました。このお客様は、頻繁に東京方面にお越しになられているようで、その心配はございませんでした。お客様の出張に合わせてお車をお預かりし、施工後、空港でのお渡しとなりました。
ご依頼ありがとうございます!
メルセデスベンツG63AMGのコンディション
シミが気になるとおっしゃっておりましたので、実車を拝見するまでは心配しておりました。第一印象は、「全体的に艶が出ていて、所々に除去できなそうな汚れが付着している」と言う感じでした。
リヤのドアハンドル下から長めの水垢のような垂れシミが見えます。この汚れはツヤのある汚れで典型的な取れない汚れです。
これは単なる泥汚れですので簡単に除去できます。
ドア下の樹脂パーツも白化がはじまっていて、白くなっています。
撮影角度が悪くて申し訳ございませんが、フロントバンパー上部の写真です。右フロントヘッドライトの前辺りですが、ツヤのあるシミが集積しています。
こちらのお車は2019年式。幾度となく洗車され、また、もしかしたらコーティング等の施工も受けてきたであろうお車は、全体的に艶が出てしまっている状況でした。
しかしながら想像よりも綺麗なコンディションを維持されており、まずは汚れの箇所に様々なケミカルで除去可能かどうか直ぐに試してみたいと思いました。
弊社は、保管環境や使用頻度、お手入れ頻度によって異なりますが、1年毎の“マット塗装専用コーティング施工”を推奨しております。コーティングを定期的に施工することをお勧めするのは、マット塗装のコーティング施工工程での一番重要な“下地処理”が目的になります。
マット塗装の塗装特性により、一度固着してしまった汚れは、研磨で落とすことができず、ケミカルによる洗浄でのみ落とすことができます。同時に、ケミカルで落とせない汚れは対処できない、落とせないことになります。
そうならないためにも、定期的に“マット塗装専用コーティング”を施工することを推奨しているのです。
コーティング施工にあたり、塗装の下地処理は重要ですのでマット塗装に適したケミカルで汚れを除去してスッキリさせていきます。
・マット塗装専用コーティング ・部分硬化系コーティング混合施工 部分硬化系コーティング混合施工・・・Gクラスの広いボンネットがほぼ水平の為、水の流れが悪く、水シミが発生しやすい場所になっております。表面洗浄である程度落とした後、部分的ではありますが、マット塗装専用コーティング+硬化系のコーティングを使用して2層でコーティング被膜を形成いたしました。若干質感(艶感・色目)が変わりますが、強固に塗装表面を保護しますので今回の塗装コンディションでは最善の対応・対策だと考えております。(隣接するパネルとの違和感は無いように仕上げてありますのでご安心ください) 弊店ではマット塗装に硬化系のコーティングはお勧めしておりません。理由は、塗装特性によってムラが発生しやすいこと、万が一失敗した時にリカバリー不可能であることなどがあげられます。作業は慎重に進めておりますが、手作業の為リスクがあります。 弊店のHPをよくご覧になられている方でしたらご存知かと思いますが、弊店以外の施工で大変なことになってしまっているお車も何台か対処したことがございます。 施工から経過している時間が短ければ何とかなる場合もございますが、コーティングが除去できない場合は、お手上げになることも想定されます。その場合は、再塗装するか、フィルムを貼る等の対処しかできなくなる場合がございます。 「塗装を保護して、綺麗の維持をしたい」目的のコーティング施工がこのような結果になってしまうのは、本末転倒です。そうならないためにも、マット塗装のコーティングは、塗装を理解した専門店にご依頼されることをお勧めいたします。 マット塗装(艶消し塗装)と言われる塗装は、あえて艶が出ないように、表面を凸凹させている塗装になります。凹凸によって光が乱反射してツヤがひけたような、深みのあるしっとりとした艶感になるのです。 この塗装表面の凸凹を無くしてしまうと光が乱反射せずに艶が出てしまい、普通の塗装と変わらない艶感になります。そのため、塗装表面に水アカや、薄傷がついたからと言って、いつものようにコンパウンドで磨いたら大変なことになってしまいます。 塗装表面が削れて、マット塗装の特徴でもある凹凸が無くなってしまいます。結果、コンパウンドを使った所だけツヤツヤになり、使っていない所よりも少し濃い感じになってしまうのです。 マット塗装って普通の塗装と違うの?
マット塗装の悩み
マット塗装を所有した人だけが感じる悩みは「汚れがつきやすく、しかも落としにくい」ところ。マット塗装は、塗装表面がザラザラしていて、凹凸があるのでどうしても汚れが詰まりやすいんです。大気中の砂埃や、大気中の排気ガスの塵などが凹凸の目の中に入り込んで取りにくいんですね。
しかも、手垢(油分)もつきやすく、ボンネットやドアを触ると指の跡がしっかり残ってしまいます。マット塗装の車のオーナーは、マメに洗車ができる人でないと維持するのが難しい側面があります。
マット塗装の汚れ落とし
付いてしまった汚れはどうしたら良いのでしょうか。
結論から申し上げますと“汚れに合わせたケミカルを使う”ことになります。
通常の塗装ですと、薄い傷や頑固な水アカはコンパウンド(研磨剤)を使って簡単に落とすことができます。しかし、マット塗装は「コンパウンドが使えない」のです。しかも強い力で塗装面を擦って汚れを落とそうとすると、その部分だけ艶がでてしまいます。
くれぐれもご注意ください。
万が一コンパウンドを使ってしまった場合は、弊店でもリカバリーできません。塗装修理か、状況によってはステルスラッピングを施工するかしか方法が無くなります。
コーティング施工完了!
ドア下の白化していた樹脂パーツも復活しました。マフラーエンドもピカピカです。
フロントフェンダーのエンブレム付近の垂れシミもスッキリ。
ドアミラーは通常のグロスブラック塗装ですので、ポリッシャーで研磨してからのコーティング。
写真加工はしておりません。しっとりとした優しい光の反射。Gクラスの直線美が強調されます。
フロントグリルの格子柄も黒々としました。スッキリ。縦モールはメッキ部分に隙間が空いていて意外と汚れが詰まってます。綺麗に除去しました。
この部分のシミの集積は除去できず。悔しいですが仕方ありません。
光の当たり方で目立つように撮影しておりますので、外ではそこまで目立っておりません。
ボンネットのキャッチ部分ですが、ここは意外とシミがつきやすい場所になります。ケミカル洗浄でシミを除去しました。
美しい。
運転席ステップカバー。カバーに薄い小傷があり使用感がございますが、ステップ周りの小傷は少なく、丁寧に使われている感じが伝わります。
カーボン、拭き上げ、乾拭き。ツヤツヤ反射してます。
指紋、ホコリは除去されております。
ホイールからのぞく赤いキャリパー。走行するとすぐにブレーキダストまみれになってしまいますが、施工場に居る時くらいはツヤツヤのままでいて欲しいと思います。
リヤバンパー下の樹脂パーツ。街中のGクラスを見ると白っぽくなっている車を見かけます。表面の汚れを除去するだけでも黒々します。
リヤゲートのドアハンドル下。残念ながら垂れシミが落ちませんでした。塗装に浸透してしまっています。
何度見ても落ちないものは落ちません。残念で仕方ありません。
リヤバンパー上部のノンスリップ加工箇所。汚れが目地に詰まっておりましたが綺麗に除去しました。
泥除けの段差(ゴツゴツしたデザインの隙間)にも、汚れやシミが固着しています。普段のお手入れで見逃してしまいがちですので、たまに見てあげてください。今回はケミカル洗浄にて対処済みです。
一般的に、このリヤバンパー上部には丸いシミがついています。洗車後に水が垂れてきますので、拭き上げ注意箇所です。
窓から見えるスペアタイヤもスッキリ。
このたびは群馬県よりご入庫くださいまして誠に有難うございました。
数ある施工専門店から弊店をお選びいただき重ねて御礼申し上げます!
仕上がりはいかがでしたでしょうか。
マット塗装にコーティング施工することで、艶消し感をそのままに、塗装をしっかり保護します。
なお、弊店の最大の売りである「定期メンテナンス無料」の付帯が残念ながらできませんので、定期的な再施工をおすすめしております。(塗装コンディションを見ながら再施工のタイミングを計っていきましょう)
ご不明な点や、ご使用になられて不安な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
今後ともどうぞよろしくおねがいします。