コーティングに影響する洗車(水洗い)のポイントとは?
カーコーティングを行うと、いつでもピカピカ新車状態をキープできるので、いまでも車に目を向けるとニヤけてしまう。そんな方もいらっしゃると思います。
コーティングは長い期間に渡って綺麗な状態を保ってくれますし、一般的に知られていることですと水洗いだけで綺麗な状態をキープできると言われています。
でも、このような話、本当なのでしょうか?
そこで今回は、国産高級車から外国車までカーコーティングを専門に行っているブランズがプロの視点に立ち、コーティング済みの車をどのように洗車すれば良いのかお伝えしていきたいと思います。
Contents
1: 水洗い洗車するとコーティングも長持ち?
水洗い洗車するとコーティングも長持ちすると聞いたことはありませんか?
またコーティングするとノーメンテナンスだと聞いたことがあるかもしれません。
コーティングが施された車の水洗い洗車について見ていきます。
(1)ノーメンテはノー洗車?
「NO MUSIC NO LIFE」。
これはタワーレコードのキャッチコピーです。本題とは直接関係ありませんが言ってみました。
「ノーメンテナンス、ノー洗車」
コーティングを知った方で、このように理解してしまっている人、いるのではないでしょうか。
コーティングすれば、ノーメンテナンスということなので洗車もしなくていい。
このように理解している人が、もしこの記事を読んでおられるのなら、大変残念ですが「ノーメンテナンス=ノー洗車」ではありません。
コーティングを行った後でも、車の洗車は定期的に必要なのです。
(2)水洗い洗車は楽になる
コーティングを行うとき、高品質なものを選べば選ぶほど、水洗い洗車をするのが楽になります。
水をかけて汚れを流し、サッと拭き上げるだけでピカピカ。
洗って拭いてワックス塗って…..。そんな面倒はありません。
(3)コーティングは長持ちするのか
水洗い洗車を行うことで、コーティングへ負担のかかるものを洗い流すことができます。
例えば、鳥のフンはコーティングにとってやっかいな存在です。
放っておくと鳥のフンの成分によってコーティングが負けてしまうこともあります。
もし負けてしまうと、コーティングの部分に跡が残り、見る度に大変気になるアクセントを作ってしまいます。
また、天候や気候、普段使われている環境によってコーティングが剥がれてくるということも考えられます。
コーティングへの負担を少なくする意味からも、水洗い洗車をすることでコーティングを長持ちさせることができるのです。
(4)そうは言っても水洗いだけでいいの?
気になりますね。
コーティングが綺麗なので、何か溶剤を塗ったりコーティング剤を重ね塗りしたりしたくなります。
しかし基本的には水洗いだけでOK。
水洗いだけで落ちない
- ピッチ
- タール
- 鉄粉
- 虫の汚れ
こういった困った汚れは、コーティングに合った専用の洗剤を使って洗うことで簡単に解決します。
どうしても落ちない場合は、力を使ってゴシゴシするのではなく、コーティングを行ったお店に相談し、プロの手で洗車してもらうのがおすすめです。
2: 自分で水洗いするときのポイント
ご自身で水洗いされる場合には、次のポイントに注意しておきましょう。
(1)専用の洗剤か負担の少ない洗剤
基本は水洗いだけで良いのですが、先ほどお話しましたように取れない汚れもあります。
そんなときには、コーティングへ負担の少ない洗剤を使って洗うのが良いしょう。
水洗いだけでゴシゴシやってしまうと汚れを取るよりも、汚れでコーティングを傷つけてしまうこともあります。
ですから洗剤の泡の力でやわらかく汚れを取り除き、泡で包まれた汚れを水で洗い流すように心がけておきましょう。
(2)スポンジにこだわれ!
水洗いにはスポンジが必要です。
カー用品店やホームセンターのカー用品コーナーへ足を運ぶとわかりますが、多品種なスポンジが各メーカーから販売されています。
これら豊富な種類のスポンジですが、1つだけで車全体を水洗いしようと考えてはいけません。
適材適所の大きさや形のスポンジを2~3個用意しておきましょう。
(3)スポンジは動きが肝心
スポンジを使って洗うときには、次のポイントに注意しましょう。
- スポンジは同じ方向へ動かす
- スポンジは直線方法に使う
お家の掃除みたいに、同じ場所に円を描きながらゴシゴシ動かすのはNGです。
力を使って汚れを落とすというのではなく、浮き上がった汚れをスポンジでやさしく流していくイメージが大切です。
3: 自分で水洗いしないときのポイント
(1)ガソリンスタンドを利用する場合
ガソリンスタンドで洗車する場合、次の2つが考えられます。
- 手洗い
- 洗車機
どちらを選ぶにしても、キズがつく可能性はゼロではありません。
また、ガソリンスタンドでの洗車は、スタンドの構造上
- 屋根なし
- 炎天下
- ホコリも飛ぶ
自然環境の中で洗うことになりますので、その日の天候や気象状況によっては洗うことそのものが負担になることもあります。
急ぎでないのなら、別の日にするなど検討したいですね。特に夏の強い日差しの照りつける日は避けたいですね。ボディに着いた水滴がすぐに乾いてしまい、水のシミをつくってしまいます。
(2)コーティング専門、洗車専門を利用する場合
直射日光が当たらない、炎天下ではない環境で洗います。
黄砂やホコリ、暑さによる焼けなどの心配はかなり軽減されます。
また、車を磨く、洗うことのプロですので、洗い方にも細心の注意を向けながら職人の技を駆使し洗い上げます。
また、ガソリンスタンドでの洗車でおこりやすい「拭き残し」も少ないので、車にとっては大変うれしい洗い方であることは間違いありません。
4: 洗車に最適な時間と手順を教えます!
それでは最後に、洗車に最適な時間と手順をお伝えしておきましょう。
ご自身で洗車されるとき、ガソリンスタンドで洗車されるときの参考にしてください。
(1)最適な時間とは
一番の強敵は「暑さ」です。
目玉焼きが作れるくらい暑くなったボディに水をかける、シャンプーをするのはやめておきたいですね。
洗車に最適な時間とは、ボディが冷えている時間帯です。
ですから、冬ならいつでもOK。
春と秋なら、日中の気温がグンと上がる時間は避けましょう。
夏は、、、昨今の酷暑を考えると早朝か夕方がベスト。
(2)洗車の手順とは
まずは汚れが強いホイール部分を、専用のウエスで水洗いしましょう。
ボディ用とホイール用は分けておきましょう。
ホイール用をボディで使うと、ホイールを洗ったときについた汚れがボディへ付着します。
次からは車の上から下に向かって洗います。
たっぷり水を掛けて汚れを洗い流します。
水を掛けながらタオルでボディを洗います。
ボディとタオルの間に水が入っている感覚が大事です。
タオルでボディの汚れを擦り落とすのではなく、水で浮いた汚れをタオルで押し流すイメージです。
洗車で意外に難しいのが乾燥。
洗い終わってから放置して自然乾燥させてはいけません。
できるだけ日陰に入れて素早く丁寧に水気を拭き取りましょう。
ドアミラーの下など、拭き残しを作らないのが綺麗に仕上げるポイントです。
5: まとめ
コーティングをしたら、全く洗わなくてもいい。
そんなことはありません。
定期的に水洗いをすることでコーティングも長持ちします。
また、輝きも継続します。
大切なお車ですから、楽しみながら水洗いをしてもらいたいと思います。
でも洗う時間がない。洗車に適した場所がない。水道が車の近くにない。
そんな方は、専門の業者へ洗車を依頼されるといいですね。
プロの洗車技術によって、気持ち良く愛車を楽しんでいただければ幸いです。